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pode ser um romance

The Wind Has Risen "OZE"  afresh

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風立ちぬ尾瀬。
たぶん閑散としていて、ときどき 「おやっ?」 って感じる秋の気配の風が流れて、疎らなハイカーたちは淡々と木道を辿る。
たまにはもの想う尾瀬もいいかなって、9月初めの頃、できるものなら平日、望み通り念願叶ってそんな尾瀬をひとり歩いて来た。




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行き当たりばったり。
今さら情報収集もないので、「何かに会えれば…」 程度の気持ちで戸倉の駐車場を目指した。
家を出たのは5時半。戸倉の街並みを過ぎると、「鳩待峠通行可」 の看板が目に留まる。草紅葉にはまだ早い、晩夏の残り花や旬を迎えるエゾリンドウはチラホラと… つまり、ほんの束の間の静かな湿原とあって、交通規制解除の間のようだ。
坤六峠との分岐、津奈木沢のゲートはご覧のとおり解放されていた。



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鳩待峠までマイカーでスイスイ来れるのも実に久しぶりだ。
良いか悪いか別として、この気楽さと便利さと手軽さはどうだろう。鳩待峠の駐車料金は1日2500円。「日帰りですね」 と念を押されて徴収される。戸倉の駐車料金は一日1000円、鳩待峠までの乗り合いタクシーは往復で1800円、つまり、交通規制解除の間、マイカーで鳩待峠まで入ると300円安い。だから何なの?と言われればそれまでのこと。だんだん愚痴っぽくなるのでお金の話はこの辺で。
さて鳩待峠、時間も時間だけど、今日の人出はこんなもの?



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さて、こんな看板。
あちこちでシカ害が深刻な問題みたいですね。捕れば捕ったで動物愛護、増えれば増えたで今度は駆除。生態系から一歩はみ出してしまった人間様は、揚句に自然をコントロールしようとさえしているかのよう。



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ゆっくり身支度をして、のんびり下ってもまだこんな時間。晩夏の花々たちが待つ尾瀬ヶ原はもう目の前だ。



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誰が名付けたか 「面影橋」
あの夏の日はキベリタテハが舞い、イワナの魚影もあったが…。



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このカットを危惧と見るべきか。
オオバコは運ばれて育つもの。いつの日からか、川上川のほとりは安住の地になってしまったのかも知れない。



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autumn sectionⅠ
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autumn section Ⅱ



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トリカブトも今が旬。
オクトリカブトとの見方もあるが、こんなふうに立ち上がった花姿のものをオゼトリカブトとも呼ぶらしい。



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晩夏に咲くウメバチソウは尾瀬ヶ原の名脇役だと思う。スッとした立ち姿は、こんなアングルで。



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ということで、本日のテーマ。
セルフタイマーでまとめました 「もの想う尾瀬」 です(笑)



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autumn section Ⅲ
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autumn section Ⅳ
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autumn section Ⅴ
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autumn section Ⅵ



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またひとつ、小さな生命の終焉。
それは、ずーっと長い旅の途上。やがて土に還り、来世は尾瀬の野辺に咲く。



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広大な湿原を自在に飛翔するオオルリボシヤンマ(♀)も、この時期は産卵に大忙し。
発達した間接飛翔筋、ほぼ360度を捉える大きな複眼、ホバーリングも朝飯前の飛翔テクニック。数多い昆虫の中でも、トンボは実にハイセンサーだ。



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「会えない」 と思っていたサワギキョウが辛うじて木道脇に残っていた。一端は通り過ぎたが、やっぱり名残惜しくって振り返ったときのワンショット。



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再会のエゾリンドウ。
いつもの場所で、思った通りの構図で待っていてくれた。



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竜宮小屋を過ぎ、拠水林から先に見える下田代には誰もいない。
やっぱり戻ろうかな… 
そして、足元の木道には小さい秋。



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できるだけローアングルで “逆さヒウチ” を狙った つ・も・り。ちょっと演出っぽい?



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ついでに、ふだん木道から見下ろしてるヒツジグサも、こんなアングルだと、どう?



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今回もブナのカットはいっぱい撮ったけど、あえてコンデジで撮ったこの一枚を。
冷温帯の森を住処とするブナは、その存在感といい品格といい樹齢といい、樹木の中のレジェンドだ。いつものことだけど、森の中でブナに出会うと、何故かホッとする。



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「誘惑のベンチ」 を過ぎたあたり。
喘ぎながら登ってきた石段のような登り坂も、そろそろ終わりが見えてくる頃。黙々と下ばっかり見てるから、つい、こんなシーンにカメラを向けてしまう。


<使用機材>
Nikon D800E
70-200mmF2.8 zoom
SONY cybershot RX100Ⅱ

by windy1957 | 2014-09-15 14:46 | mountaineering