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pode ser um romance

花いっぱいの八方尾根 「 天空の花園 partⅢ 」

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お待たせ、というべきか、まだまだ懲りずに、というべきか… 
ともかく紹介したい花々がいっぱいあって、自分自身でもそろそろ見切りをつけなければ、と思いながらもショートレポ第3弾の登場と相成った。
色とりどりの高山植物たち、その群落やお花畑もいいが、比較的落ち着いたトーンの花たちもとっても魅力的で撮影に飽きることはない。
尾根筋はすでに夏も盛りの頃。カメラ片手に意のまま想いのままの稜線歩きは、楽しいことこの上ない。



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最初のリフトを降りてから、自然研究路を汗だくで登り、1番目のケルンを過ぎたあたりからポツポツとイワシモツケが目立ち始めた。背丈は低いが、これでも立派な木本類だ。小さな花が寄り添った姿はシモツケたちの特徴だが、ひとつひとつの花をじっくり観察すると、この花の意外な美しさに気付く。



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クモマミミナグサも高度を増すにつれ、だんだんと目にするようになる。里山や低山帯で見られるハコベの仲間なので、なんとなく馴染あるミヤマハコベやサワハコベとダブってしまうが、名前の「 クモマ 」が示すように、こちらはれっきとした高山植物だ。



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尾根を登り詰めた最後のケルンのあるあたり。突然現れた小さな花たちに「?」と思った。6月に歩いた時、憧れのクモマスミレが咲いていたあの砂礫帯のあたりだ。小さな花の塊はあちこちに点在していて、場所によってはちょっとした群落も作っていた。小さな花弁ではあるが、近寄って観察してみるとその花がミヤマムラサキであることがやっと分かった。
花色は薄い紫色から空色、純白のものまで様々だが、容姿はワスレナグサやヤマルリソウとほとんど変わらない。こうした高山帯で出会えるなんて、思ってもいなかった。



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こちらは逢いたかったハッポウタカネセンブリ。
前回のカットとは別ものだが、名残惜しいので再登場。



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考えてみたらミヤマクワガタも初めての出会いかも知れない。
いわゆる高山帯の植物なので、里山で見かけるクワガタソウや尾瀬の山小屋周辺などで見かけるテングクワガタとはちょっと趣が違う。色合いも薄いブルーから赤味を帯びたものまで様々だが、ここで見かけたものは、圧倒的にブルー系のものが多かった。
尾根沿いのちょっとした草地でこの花を撮影していたら、何人かのご婦人方が次々と名前を尋ねてきた。 「 ミヤマクワガタです 」 と応えると、「 へぇ~ 」 といいながら、すかさずコンデジで撮影を始めた。果たして、何か心に響くものがあったのだろうか…



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今回の最後を飾るのはハッポウウスユキソウだ。
本種は八方尾根の固有種だが、あれだけの登山者が往来しながら、この花にカメラを向ける人はまず見掛けなかった。色鮮やかなクガイソウやシモツケソウ、可愛らしいハクサンシャジンなどから比べれば、やはり地味に映ってしまうのだろう。そういう私も、下山の途中、思い出だしたように撮影したのが本音なのだ。
ウスユキソウの仲間たちも、ホソバヒナウスユキソウやハヤチネウスユキソウのようなスターもあれば、ハッポウウスユキソウのような地味な固有種もある。ややピークを過ぎた感はあるが、どうしてどうして、こうして見るとなかなか味わい深い花姿ではないですか。


〈part Ⅳに続く〉
by windy1957 | 2014-08-12 15:56 | mountaineering