pode ser um romance

花いっぱいの八方尾根 「天空の花園 partⅡ」

b0255992_8554819.jpg
自宅を出てから4時間弱。白馬村は淡い青空が広がっていた。まずまずの天候に気持ちは踊る。事前に得ていた情報で、この日は林道を詰め、黒菱のリフト乗り場まで一気にマイカーで登った。すでに標高は1700mほど。下界の白馬の家並みが薄らと霞んで見える。そして草地に広がるお花畑。クガイソウやシモツケソウ、オオバギボウシ、ミヤマアキノキリンソウの彩が、いかにも信州の高原の雰囲気だ。
見上げるその先には八方の尾根と白馬の山並み。吹き上げる涼風に揺れる可憐な花たち。カメラ片手の山歩きはいつもと同じ、遅々として進まない。



b0255992_9142422.jpg
まず驚いたのはシモツケソウの多さだ。さすがに2000mを越えてくるとその姿を見掛けなくなるが、それまでは至る所でピンクの花姿が風に揺れていて、つい立ち止まってはカメラを向けてしまう。



b0255992_9342426.jpg
稜線ではややピークを過ぎた感はあるものの、ヨツバシオガマにも会えた。
カメラに装着したレンズは70-200mmのズームマクロ。修理から上がってきたばかりなので久々の出番となったが、この柔らかいボケ味が個人的には気に入っている。



b0255992_11292229.jpg
稜線の木道沿いにはちょっとした雪渓も残っている。そして、このミヤマアズマギクも点々と咲いていた。6月に登った時にはまさに最盛期といった感じだったが、健気にもまだまだ頑張って咲いてくれていた。



b0255992_1138764.jpg
そして、今回のメインはこのハッポウタカネセンブリだ。
爽やかな瑠璃色の花弁は、初見にもかかわらずひと目でそれと分かった。それにしても小さな花姿、持参したレンズでの撮影では少々物足りなさもあったが、会えただけで十分満足だった。来年はしっかり準備してもっと素敵に撮ってあげたいと思う。



b0255992_1145030.jpg
今回の最後を飾るのはカライトソウだ。
この花だけはしっかりと覚えていた。もう何年前になるだろうか。夏休みに家族で遊びに来た白馬山麓。妻や子供たちとは別行動で登った八方尾根。なんの情報も得ずに黙々と辿った稜線。当時は蝶の撮影に嵌っていて、植物の撮影にはまだそれほど熱が入っていなかったような気がする。あの時、リフトから降りて真っ先に目に入ったのがこのカライトソウだった。こんなふうに草地の斜面で風に揺れる花姿は、あの日のままだ。

〈partⅢへ続く〉
by windy1957 | 2014-08-07 12:10 | mountaineering