pode ser um romance

週末はスミレに会いに 2014 「 Stairway to Heaven 」

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ジミーペイジがあのダブルネックギターで奏でるイントロ。
そうですよね、分かります。状況からして無理もありません。BGMとしてはちょっとミスマッチかも。言いたいこと? つまり、天上の花園に向かう一歩一歩は、私にしてみれば重く長~い、ということなのです。
ファインダーに浮かび上がった麗しのイエロー。恋焦がれたよね、雲間の菫。
スミレハントもいよいよセミファイナル。数こそ少ないけれど、私にとっては充実の一編。
講釈無くして、性格の悪い薀蓄少々。
画像は30枚と、私にしてはちょっと多め。
よろしかったらどうぞ。




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草地の斜面が、所々で薄ら青く染まって見えた。
その正体はタテヤマリンドウだった。蕾がいっぱい。花開けばきっと見事だっただろうね。



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リーダーのFさんが遠くで呼んでいる。
小走りで寄ってみると、木道の下に咲く青紫色のシックな花弁が目に飛び込んできた。ミヤマナガハシスミレとの初対面はあまりにも呆気なかった。笹が茂るわずかな隙間に一株だけ咲いていた。撮影条件はご覧のとおりちょっと冴えないけれど、それでも満足。のっけから、初対面のスミレにすっかり気を良くしてしまった。



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ところ変われば花姿も違って見えるもの。オオタカネバラにもスルーすることなくカメラを向ける。



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Raindrops Keep Fallin On My Head 
ツクバネソウ (ブナの森で)



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Raindrops Keep Fallin On My Head
ハウチワカエデの花 (雪の残る林道で)



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Raindrops Keep Fallin On My Head
ノウゴウイチゴ (登山道脇の沢沿いで)



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オオバミゾホオズキも久しぶり。
林道沿いに群れて咲いていたので、はやる気持ちからか、遠目にも 「オオバキスミレ!」 と思ってしまった。



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この時季、山地帯の林道でよく出会うのがノビネチドリだ。
同じチドリでも、ハクサンチドリとかテガタチドリはもう少し高い山に行かないと見られない。



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葉上のオトシブミ。
僅か1cmたらずの甲虫に息を止めてカメラを向ける。酸欠寸前で撮れた1枚がこれ(笑)
最近は歳をとったせいか、マクロ撮影もお手のものだったこの手の被写体だが、近頃めっきりカメラを向ける機会が減ってしまった。
栗色の上翅にユニークな体型、おまけにとってもひょうきんもの。ところで、オトシブミとはいわゆる “落とし文” のことで、 「 相手に拾わせるように、通り道にわざと落としておく恋文 」 という意味のこと。つまり、オトシブミが木の葉を巻いて作った揺籃 ( 幼虫が入った巻物のようなもの ) を枝から切り落とす習性を、“恋文を落とす” と比喩したものらしい。
観察会でそんなことを話したりすると、妙に感心されたりする。



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ピンク色が瑞々しいタニウツギも、ここまで来れば普通に見ることができる。関東の平野部や、私の身近なフィールドではまず見ることのできないウツギ。



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ニリンソウも今朝からの雨で塞ぎがち。



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ほんのり紅差す花弁に、やっぱりカメラを向けてしまう。



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キヌガサソウも沢沿いや登山道沿いにいっぱい。だけど、個人的にはこの花は単独で咲いているほうが存在感があっていいと思う。



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朝から雨が降っていたので、期待通りのガラスのサンカヨウに出会う。



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最近、どこの山でもシラネアオイは減少傾向にあるという。原因は諸説あるようだが、シカによる食害が有力との話をよく聞く。でも、果たして真意どうなのだろうか。
ここでは登山道沿いの斜面にいっぱい咲いていた。



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こちらはヒロハヘビノボラズという木本類。
棘がいっぱいあって、ヘビも上れないという意味らしい。ミヤマシロチョウの幼虫がこの葉を食べるので名前だけは以前から知っていたが、ご覧のようなシチュエーションなので観察する機会はほんとうに少ない。



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ムシトリスミレとの再会も実に久しぶり。
スミレという名前を持っているけど、スミレの仲間ではなくてタヌキモ科の食虫植物である。登山道脇でこの画像を撮ったが、その距離からして90mmマクロでは少々辛いものがあった。



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リフトに乗っている時はたくさん咲いていたユキワリソウも、登山道を歩き始めるとなかなかいい感じのものが咲いていない。こちらが本家本元のユキワリソウ。スハマソウやミスミソウもユキワリソウと呼ばれるがあちらは別名(俗称)で正式名ではない。
やや濃い目の花弁を探し、マクロでボカしてみたが…。



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ミヤマズマギクはちょうど時期が合ったようだ。花弁の色合いは濃いのから薄いのまでまちまちだが、比較的濃い目の花を探して撮影する。バックの雪渓がいい感じに映ってイメージも湧いたが、想いはなかなか表せないないものだ。



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3輪の花弁をどんなふうに切り取ろうか迷ったが、結局はその色合いに負けてコンデジで真上から。



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こんな場所で、こんな感じにフキノトウと出会えば、きっと誰かさんはこんな感じに撮るんだろうね。



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あえて場所は書きませんけど、こんな感じです。
ムムム? 分かる人はすぐに分かっちゃう。



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嬉しかったことに、雪渓脇の笹の中にはミヤマキスミレがまだ咲いていた。さすがに雨に打たれて花弁は萎み気味だけど、再会できただけで十分。



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キバナノコマノツメはまだまだ旬だ。
こちらも嬉しい再会。数こそ多くはないが、いい感じの花姿で点々と咲いていた。



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そして、お目当てのクモマスミレにやっと会えた。
「 雲間の礫帯に咲く孤高のスミレ 」 という印象を持っていたが、果たして画像からはそんな独りよがりの想いが伝わるだろうか。
ここでは愛用のコンデジが大活躍。自生地の状況からして、キバナノコマノツメとは明らかに一線を画している感じだ。



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こちらは一眼デジでの撮影。重宝にしている90mmマクロで狙ってはみたものの、もう少し絞った方がよかったかも。



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噂に聞いていたオオサクラソウにも会えた。
遠目にもはっきり認識できるほど鮮やかな色合い。雪の消えた小さな疎林に比較的多くの株が息づいていた。どの株も花付きは良く、皆で思い思いに撮影した。柵もロープも看板も無い天然な装いの良さをつくづく感じた。



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オオサクラソウは意外と背丈があるので、縦構図にするとしっくりくるだろうと思って撮った1枚。サクラソウの仲間としては掌状の葉っぱは独特。何となくカッコウソウと似ている。



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ということで、出会い、再会、ふれあい、そして感動を反芻しながらのビール。これがまた美味いのなんのって。tuu-fuuなんて吹っ飛んじゃう(笑)
さて、スミレハントもいよいよ最終章。残すは、お決まりのあの山で、お決まりのあのスミレに会わないとね。

<撮影機材>
Canon EOS 5DMarkⅡ
TAMURON sp90mmMacro
SONY cybershot RX100Ⅱ

by windy1957 | 2014-06-24 18:00 | wild plant