人気ブログランキング |

pode ser um romance

里山逍遥 No17 「水無月の蜻蛉たちに想う」

b0255992_9492768.jpg
週末の町を抜け出して、広い耕地に伸びる農道をしばらく走ると、河畔林の向こうに沈下橋が見え始める。
まとわり付くような川風の匂い、早瀬を逃げる小魚の群れ、川面すれすれに散ってゆくカゲロウたち。
何年振りだろう、陽射しが燦々の河原でトンボたちと過ごす時間なんて…。





b0255992_10155080.jpg
6月の河原は夏の一歩手前。
フィ フ ィ フィ フィ フィ と、カジカガエルの鳴き声はこの時季の風物詩だ。この日は珍しく遠くからもその存在が確認できたので、コンデジ片手に一歩、二歩とすり寄って撮る。普段ならいち早く覚られてしまい、撮影はいつも空振りだが、今日はとりあえず1枚押さえたのでニンマリ。



b0255992_2340316.jpg
最初の一枚はセスジイトトンボ。
イトトンボといわれるくらいだから、とても細くて小さい。トンボはとてもハイセンサー。数多い昆虫の中でもとりわけ気配の察知に長けていいる。実はこのトンボの撮影も失敗の連続だった。わずか数センチのトンボにここまで近寄り、ブルーの肢体を捉えた時はやっぱり胸の奥に響くものがある。



b0255992_23393810.jpg
こちらは一眼デジでマクロレンズによる撮影。
長靴を履いて水に浸かり、中腰での撮影は、あ~シンド。



b0255992_2339520.jpg
茂みでの逢瀬を失礼!
イトトンボの仲間はこんなふうに連結して交尾する。油断したワケではないだろうが、この時ばかりはコンデジでも余裕で撮影。(上が♂で下が♀)



b0255992_2325383.jpg
こちらはアオハダトンボ。
清冽な水辺であることの指標種でもあるが、こんなふうに抽水植物があって、サラサラ流れるような水域がお気に入りのようだ。
よく似たトンボでハグロトンボというのがいるが、メタリックグリーンの肢体や青藍色の翅の輝きが全然違う。よく見られるハグロトンボは10月過ぎくらいまで見られるが、アオハダトンボは7月中旬くらいには姿を消してしまう。まさにこの時季限定のトンボなのだ。
今回もその 「自慢の輝き」 を捉えたくて散々粘ったが、不満はあるもののご覧のようなカットに納まった。



b0255992_23435043.jpg
近くの水辺では、密かに恋人も待っていた。
アオハダトンボの♀は♂に比べてぐっとシックな色合いになるが、ご覧のように翅の先端の白い偽縁紋が特徴である。ハグロトンボの♀にはこの紋が無い。



b0255992_11401715.jpg
かくして、カメラ片手にトンボ探しの川歩き。
小鮒釣りし彼の川は、いつまでもサラサラと、どこまでも清いままで在ってほしいのです。


<撮影機材>
Canon EOS 5DMarkⅡ
tamuron sp90mm Macro
SONY cybershot RX100Ⅱ

by windy1957 | 2014-06-02 11:58 | memory of Satoyama