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pode ser um romance

里山逍遥No16 「春、麗かです」

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ずっと待っていた。
春まだ浅い頃、星の瞳をみつけては何度カメラを向けたことだろう。

息を潜めてファインダーを覗いていると、じんわりと汗ばんでくるような陽気。
こんな時をずっと待っていた。
昨日も今日もポカポカ陽気で畦道の向こうはぼんやり春が霞んでる。耕作地の小さな斜面では、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、ナズナやタネツケバナもどんどん伸びてきた。こうなると、毎週末が待ち遠しくて仕方が無い。




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畑一面がピンク色。
ホトケノザは、麗かな春を演出する里山の代表種だと思う。
広角、標準、望遠、マクロ… レンズ選びに迷いがあるということは、きっと気持にも迷いがあるのだろう。



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畑の小さな土手にはタネツケバナが伸びていた。ほんの数日前まではなんの変哲もなかった枯れ色が、少しずつ小さな生命の躍動感で広がってゆく。



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オオイヌノフグリをこんなふうに撮ったことは無かったが、バックが抜けて、いい感じにボケた… かな?



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ぐっと引いてみると、実はこんな感じの畦道。
バードウォッチングをしたり、お弁当をひろげたり、セリ摘みをしたり、麗かだね。思い思いの里山の時間。



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小さな丘を登り詰めると、スーッと滑空するように蝶影が視界を横切った。
この時期に見られる蝶といえば、越冬から目覚めたばかりのタテハチョウたちであることが多い。その蝶は赤褐色の翅をひらめかせ、忙しなく森の空間を往来していたが、ようやく陽溜りに止まった。
近づいてみると… 「やっぱり」
自慢の緋色の翅は厳しかった冬をやり過ごした証なのか、多少色褪せて傷んではいたが、昆虫少年だった私を虜にした、あのヒオドシチョウだった。
ヒオドシチョウは初夏の頃に羽化し、そのままずっと生き長らえて冬を越す。長い眠りから覚めた春本番の頃に恋の相手を探し、子孫繁栄の営みを済ませてその一生を終るというとても長生きな蝶だ。遠いあの日、垂涎の的だったヒオドシチョウ。敏感な蝶というイメージがあったが意外だった。今日はこんな感じでじっくり撮らせてくれた。



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ある写真集のカットがずっと頭に残っていて、こんな感じでナズナを見掛けるとついカメラを向けてしまう。どのナズナにピントを合せるかはその時の心模様、というより、気分しだいなんだろうね、きっと。



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で、気になっていた小さな谷のオオミスミソウ。
もうちょっとだね。あと2、3日もすればきっと舞い降りた妖精になってるはず。
ということで、オオミスミソウのレポはもう少しお待ちを。



<使用機材>
Canon EOS5D MarkⅡ
EF70-200mm f2.8L USM
Tamuron sp90mm Macro

SONY cybershot RX100Ⅱ

by windy1957 | 2014-03-17 12:56 | memory of Satoyama