pode ser um romance

里山逍遥 No12 「水辺の冬影」

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夜半から吹いていた北風は朝になってもおさまらなかった。
大寒の一日。
どうしようか迷っていたけど、予定していた家事は思いのほか順調に済んだので、「冬鳥に会えるかな?」と、仄かな期待に後押しされて、彼のフィールドへ愛車の軽トラを走らせた。


「冬影:とうえい」とは即席で考えた造語なのでご容赦を。
寒い日は寒いなりに、そんな便りを里山から届けられないものかとレポった次第だけど、さてどんなものでしょう。
8枚の自己満足。
よろしかったらどうぞ。



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「風」 を画像に表現するにはどうしたものか…
そんなことを考えながら、ふらっと行き着いた池のほとり。
寒さの色合いはモノトーンだね、とカメラを向けた水面。氷の割れ目には、風に騒ぐ冬木立ちが映っていた。



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この時季、ドライフラワーと化した植物たちは、思いもよらぬ被写体になってくれることがある。
水辺のアメリカセンダングサ、これもふと感じた 「冬影」 のひとつだ。



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風と水と寒気の合作。
氷った水面の不思議な幾何学模様に色を乗せていくと、なんとなくピカソのゲルニカっぽく見えてきません?
ほんのりとブルー。これも 「冬影」 を感じた一枚。



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題して 「水鳥たちの目線」
たぶん、彼らはこんなふうに見ているんだろうね。
人の目線も、レベルやアングルを変えてみると意外な面白さと発見がある。



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陽は翳り、いっそう冷たくなった北風。
不覚にも、手袋を忘れた手はすっかりかじかんでしまった。
ため池に倒れ込んだ木、そして、冬の陽を映した水面。この日、この時、この時間ならではの、そんなシチュエーションに素直に感動してしまった。



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そんな余韻に浸っていると、ピョコンっとキセキレイがファインダーに割り込んできた。
興味はあっと言う間にすり変わった。忙しなく氷上を跳ね回る彼を追うズームレンズの操作も心許ない。どうやら寸前で私の存在に気付いたのだろう。その時押さえた一枚がこれ。



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さすがにしんどくなったので撤収することに。
寒風の中、それなりに楽しく遊ばせてもらったフィールドの陽も傾いてきた。
今日の最後を飾る心ばかりのフィナーレか、頭上ではカラの群れが忙しない。そんな梢を見上げれば、コナラの新芽も陽春への準備を密かに始めていた。



<使用機材>
Canon 5D MarkⅡ
EF17-40 F4L USM
EF70-200 F2.8L USM

by windy1957 | 2014-01-21 12:29 | memory of Satoyama