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pode ser um romance

里山逍遥 No7 「侵略的外来種の憂鬱」

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鮮やかな赤い嘴と大きな眼。翼には赤や黄色、鶯色の縞模様を配した美しい小鳥。
その名はソウシチョウ。
集団や番で仲良く行動することから 「相思相愛」 = 「ソウシチョウ」 というのが名前の由来らしい。
本来の生息地は中国や東南アジアということだが、飼い鳥として日本に輸入されたものが 「篭脱け鳥」 つまり、逃げ出して繁殖し野生化してしまったのだ。
ところが最近では 「侵略的外来種ワースト100」 という嬉しくないレッテルを貼られてしまい、少々厄介者扱いされている。
そのソウシチョウが、最近、こちらの森でも観察されるようになった。
君たちに罪はないだろうに… できれば、この森に棲んでいる本来の小鳥たちとうまく棲み分け、そしてこの森に馴染んでほしいと思った。
今回は、そんな里山逍遥を綴ってみたい。





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今日も冬の陽は燦々。
でも、ふと気が付けば、春の兆しもチラホラと。



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ため池に浮かぶ木の葉。
水面には冬木立を映してる。その色に、構図に、なぜかいつもカメラを向けてしまう。



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谷津田の休耕田は荒涼とした風景。
ビオトープ池の作業も初夏までお預けだ。この水辺にもうすぐヤマアカガエルやトウキョウサンショウウオが産卵にやってくる。



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林縁の小道をしばらく辿ると、早速あいさつに来てくれたのはルリビタキ君。
この森には数羽のルリビタキが縄張りを持っているようだが、出会うのはいつも同じルリビタキのような気がする。



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ルリビタキにカメラを向けていると、その傍らで忙しなく動く鳥影が目に入った。
この森で3年ぶりに出会うソウシチョウだ。
その色合いは、美しさにも相俟って奇抜にも映るかもしれないが、もう、彼らは明らかに森の住人になってしまっている。しかし、哀しいことにそんな彼らの生き様は 「侵略」 と扱われている。
いったい誰のせい? 見てくださいな、柔らかい冬の陽射しの中に… ほら、馴染んでるでしょ。



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じっと観察していると、人目も気にせずに、次から次へとヤブの中から姿を現し始めた。彼らは意外と愛嬌者なのかも知れない。



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ソウシチョウをたっぷり観察したあと、こんな感じの明るい森の小道をゆっくりと下ってゆく。
近くではアカゲラのドラミングも響いてる。



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陽だまりの落ち葉の上に座り込んで一息入れよう。
森の木の葉は、新芽も若葉も紅葉も、そして落ち葉も、み~んな美しい。



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たぶん、ノイバラだと思うが、逆光に朱が映えてとっても目を惹く。



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今になって気付いたが、春の使者、オオイヌノフグリも顔を出し始めていた。
風はまだ冷たいが、季節は密かに移ろいでいる。
この花を 「星の瞳」 という美しい響きで呼ぶ地方がある。



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最後に、もう一度美しいルリビタキ君が出てきてくれた。
まるで何かを告げたいかのように、付かず離れず私の周りを往ったり来たり。
この森で美しい冬鳥たちと出会うのも、もう残りわずかだ。



The end
by windy1957 | 2013-02-09 16:41 | memory of Satoyama