里山逍遥 No5 「森の話をしよう」 (ё_ё)キャハ
冬山や雪山が嫌いなワケでもないのだが、この時季は冬鳥など探しながら、カサカサと落ち葉の森歩き。
これってやっぱり飽きないね。
ということで、週末のフィールドから、森の話をちょっと。
冬の森は光が明るくて、初夏と秋の森は色が明るい。
いっそう彩りを増して、やがて散ってゆく。
ヒッ ヒッ おッ あの声は…
ヤブの中からピョコンっと出てきた、幸せの青い鳥。
ちょうど陽だまりの中、申し分のないシチュエーションだけど、カメラに装着したレンズではちょっと役不足だ。
それでもなんとか撮れた一枚がこれ。 (ルリビタキ Tarsiger cyanurus)
ここは、猛暑の中、汗だくになって仲間と一緒に草を刈った畦道だ。
これはキツツキ(アカゲラorアオゲラ)の仕業。そういえば以前、真ん中の穴から 「テン」 が覗いていたことがあったっけ。
すると、今度は ピーフィ フィ― おッ あれは…
ところで 「ウソ」 という名前だが、口笛を意味する古語 「うそ」 から来ているらしい。そう言われれば、なるほどその鳴き声は口笛に似ている。細く、寂しさを帯びた鳴き声はちょっとセンチメンタル。
暮れゆく秋の森によく似合う。
春早く、ヤマアカガエルやトウキョウサンショウウオたちが産卵にやって来る貴重な水辺だ。
恐らくこのカップルの寿命は、あとほんの僅か。
冬が来る前に産卵を済ませ、その後、静かに人知れず逝く。
酸味が強いけれど食べられる。
ガマズミと同様、果実酒になるというが、さてどうだろう…
これからの時季、真っ赤な実は冬枯れの森でよく目立つ。
ちょっと遠回りだけど、このまま登っていつもの丘に出よう。
コナラ、クヌギを主体とした森の彩りは、概ね茶褐色に染まるのが定番だ。
眼下の森を見渡せば、う~ん、やっぱり例年より彩りが鮮やかな気がするけど…
里山とは、農家にとってはほんの裏山であり、昔から強く生活に結びついていた。樹木は勿論、落ち枝や落ち葉ひとつも決して無駄にしない。こうして適度に干渉を受けてきた雑木林は、小さな生き物たちの恰好の住処でもあるのだ。
そして、センス オブ ワンダー。
四季を巡り、いろんな不思議を期待しての森歩き。これがなんとも楽しい。
by windy1957
| 2012-12-04 17:54
| memory of Satoyama