里山逍遥 No4 「いつもの森で、探す秋」 (・・*)(*・・)キョロキョロ
これといった山歩きをしているワケではないが、それでも結構週末はあちこち出歩いている。
この時季、高い山々に比べれば、紅葉(黄葉)はまだまだ本格的ではないが、それでもヤマコウバシやアオハダ、ウリカエデ、オトコヨウゾメの色付きはハッとするほど美しく染まっている。
今回は、久々に歩き慣れた森からお馴染の色合いをレポしよう。
*PC画面によっては、画像やキャプションが正常に配置されていない場合があるかも知れません。
この時期、里山のリンドウはやっぱり外せない。
やっと見つけた花姿はなんとも愛しい。
里山の花々は、このリンドウが咲き出すとそろそろ終焉を迎える。
凛とした冬木立ちの季節はもうすぐだ。
春にはスミレが咲き、夏はヤマユリが香る。
ボランティアによって、すっかり明るく様変わりした森は、間もなく冬鳥たちの季節を迎える。
茶褐色の葉っぱは逆光の中ではハッとするほど目を惹く。里山ではお馴染の樹木だが、真冬になっても葉っぱを落としきれずに残っていることが多い。
別名はヤマコショウ。葉っぱをちぎって揉んでみると、香辛料のような香りがする。
少し奥まった小高い山ではウリハダカエデが目に付くが、里山ではウリカエデの方が断然多い。
こちらはウリカエデの幹。
ご覧のとおり、マクワウリによく似ている。ウリカエデの名前の由来としても何となく頷けるのでは?
クヌギ、コナラ、ヤマザクラ、エゴ、アカシデ等の樹木が主体だが、本格的な色付きはこれから。
12月も半ばになると、西陽に映える茶褐色の美しい森に様変わりする。
淡い緋色から鮮烈な紅色まで、カマツカの色付きは千差万別だ。
カマツカの名の由来は、昔、この樹の幹や枝を鎌の柄に使ったということから。
森の林縁には青々しいフユノハナワラビが生えていた。
見るからに旬の山菜らしい容姿だが、どうやら実際は食用ではないらしい。
右の画像は、ドライフラワーと化したカシワバハグマ。
森の中で逆光に映え、ひときわ美しく思わずカメラを向けてしまったという次第。
いつも楽しみにしている黄葉だが、この樹は決して裏切らない。毎年見事な色合いで森の秋を演出してくれる。
夏はほとんど目立たないため見過ごすことが多いが、この時季は実に多彩な色合いで楽しませてくれる。
別名はソロと言われ盆栽ではお馴染の樹木だが、寒気とともにさらに鮮やかな色合いに変身する。雑木林の中でアカシデの紅葉は特に目を惹く。
薄紫色の美しいキノコで優秀な食菌である。
なぜ捨てられたのか知る術もないが、食べるつもりもないなら、いたずらに採らないで欲しかった。森の中で、キノコたちは分解者として重要な役割を担っているのに、採られた挙句に捨てられたとあってはムラサキシメジもうかばれないだろう。
そんな思いでカメラを向けた。
by windy1957
| 2012-11-20 17:09
| memory of Satoyama