pode ser um romance

読書の時間

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「語彙が貧弱だよ、本を読まないと頭が空っぽになっちゃうよ」
そんなことを猪瀬さんに言われてハッとした。小説、学術書、月刊誌、手当たりしだいに読み漁っていたあの頃から比べれば、最近はほとんど本を読んでいない。そうでなくとも近頃は物事を頭で考えなくなってきている。これはある意味、日々の生活の中に少しずつ侵略し始めた 「老化」 なのかも知れない。
そんな折、出会った一冊がこれ。
夕立のあとに蒸気沸き立つ田畑の風景や、蝉しぐれの屋敷林、裏山に続く草いきれの農道など… 里山の情景の中に織り込まれた主人公の生き様がリアルに映し出されている。読みながら、何度か 「いいなぁ…」 って呟いている。決して本書を推薦しているワケでもなく、書評を書いてるつもりもないということは誤解の無きように。ただ、あえて感想を言わせていただくと、最近、ちょっと心が潤っているような気がするけどね…。


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# by windy1957 | 2017-01-31 10:06 | in my life | Comments(2)

舞い降りた鬼女に想う

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これは、白髪を振り乱す鬼女に例えたというキジョランの種子についた綿毛だ。風に運ばれどこから飛んできたものだろうか、極寒の高尾山表参道に点々と舞い降りていた。
アサギマダラが産卵するというキジョランは、冬でも枯れることはない。そのことがアサギマダラの非休眠越冬幼虫にとっては好都合であり、冬でもせっせと葉を食すことができるというワケだ。蝶の生態に興味を持っていた頃、アサギマダラの繁殖を調べるため幾度となく外秩父の山間を歩いたが、結局見つけることはできなかった。高尾山に登れば、普通にキジョランを見つけられると知ったのはその後のことだった。
知識も情報も無く、ただがむしゃらに歩き回って調べることはなんて徒労なことか。高尾山を歩き、キジョランを見掛けるたびにあの頃のそんな想いが甦る。


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# by windy1957 | 2017-01-18 13:50 | wild plant | Comments(2)

E beber esta noite…

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調査データの打ち込みもひと段落したので、久々の EZRA BROOKS で一杯。
それにしても、奥ゆかしい人でした… 呑めば辿る想いもいっぱいあって、行きつくところは 「恋」

ところで 「奥ゆかしい」 の意味、知ってました?
控えめな態度で、従順なこと、だと思ってたら、「奥ゆかしい」 とは 「奥行くし」 であり、 「行くし」 とは知りたい、という意味とのこと。故に 「奥ゆかしい 」とは、心根を知りたい、その先を知りたい、深い心づかいに惹かれる… そんなことを意味するらしいのです。大和言葉って、なんて雅で美しく、奥が深いんでしょうね。
グラスのカエルが揺れる、揺れる… ほろ酔いにまかせて、ほんの薀蓄でした(笑)


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# by windy1957 | 2017-01-13 10:43 | in my life | Comments(0)

映された冬影

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冬は 「想いの冬」 ということで、専ら馴染の森を歩いている。この時季、携えたカメラの被写体といえば枯葉であったり冬芽や木の実、運が良ければ美しい冬鳥もまぐれで撮れることもある。「冬影」 とは私の造語で、投影、つまり被写体のこと。しかも、用途は時季限定で決して夏影とか、春影、秋影とは言わず、あくまで 「冬の影」 なのである。
冬木群が水溜りに映し出される。「そう、これだね」 と呟いて撮った一枚。その気になってしまうことって、とても大切。思わぬ所で、季節は思いがけない顔を見せてくれる。


Nikon D800E
AF-S VR Zoom Nikkor 70-200mm f/2.8G (IF)

# by windy1957 | 2017-01-10 14:11 | memory of Satoyama | Comments(0)

そして、冬に煌めく

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冬こそ煌めくヤマコウバシ。私はこの樹がお気に入りなので、このブログでも何度か取り上げている。そして、今回もお馴染みの真冬のカットから。冬鳥を探し歩く森は彩が少ない反面、冬の薄い陽に浮かぶヤマコウバシが印象的に映るので、ついカメラを向けてしまう。
今回は昨秋に綴ったヤマコウバシ(短編)の続編だが、相変わらず自分の世界に浸ってしまった文章はどうかご容赦を。


Nikon D800E
AF-S VR zoomNikkor 70-200mm f/2.8G(IF)

# by windy1957 | 2017-01-06 12:15 | memory of Satoyama | Comments(2)

君を待つ時間 Ⅱ

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陽だまりの森はポカポカ暖かくって、ついウトウトと。
さて、今冬も鳥です。馴染の里山で見られる冬鳥といえば、せいぜい7、8種だろう。最近は、以前のようにベニマシコやミヤマホオジロといった人気種が簡単には現れてくれず、終日待ちぼうけをくわされることもしばしばだ。その原因が気候変動なのか、それとも生まれ故郷の大陸で何か異変が起きているのか、ともかく冬鳥の姿を見る機会がとても少なく感じるのだ。
それでもこんな時間。至福といえば至福だけれど、重たいレンズを抱えてのせっかくの冬鳥探し。このままここで君らを待つべきか、それとも、噂に聞いてたあの丘まで詰めるべきか。
で、ここでひとつ。世紀の皮肉屋と呼ばれたイギリスの劇作家、バーナード・ショウーはこう言っている。
「真の自由とは 自分の好きなことができるということであって 何もしないということではない」 と。

果たして君を待つ時間… ま、そういうことでしょ。


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新年第1弾をお届けします。
相変わらずの拙作&短編集のブログですが、どうぞ今年一年もご愛顧のほど宜しくお願いします。

# by windy1957 | 2017-01-05 13:49 | memory of Satoyama | Comments(2)

週末はスミレに会いに revisitado Ⅷ

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オトメスミレ (V.grypoceras f.purprellocalcarata) 2009.Apr.24
Nikon D300
AF-S Micro Nikkor 60mm f/2.8G ED


オトメスミレとは、なんて優しい響きなんだろう。純白の花弁に、ほんのり薄紫色の距がいかにも乙女っぽくていい。我が家近くの里山ではまずお目に掛かれないスミレだが、今ではすっかり馴染となった上州の里山では手軽に観察することができる。
4月。この日は楽しみにしていたスミレたちのオンパレードで大人気も無くはしゃいでしまい、持参したカメラはフル回転、撮影枚数も相当なものとなった。そして、午前中の締め括りに立ち寄ったオトメスミレたちの聖地。明るい春の陽射しを謳歌しながら、思い思いに咲き揃っている。彼女らに正面から見つめられては年甲斐もなく照れてしまうので、うつむき加減の横顔をさりげなく撮らせていただいた。
# by windy1957 | 2016-12-28 12:00 | wild plant | Comments(0)

週末はスミレに会いに revisitado Ⅶ

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ウスバスミレ(V.blandaeformis) 2014.Jun.7
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6月。苔生したツガとシラビソの森。
ミヤマカタバミを撮りながら湖への散策道を歩いていると、重なり合うような鋸歯を伴う特徴的な丸い葉っぱがあちこちに見え始めた。労することもなく幸先よい出会いに期待は高まるが、羨望の白い花弁はなかなか現れない。目にするのは、図鑑で見覚えのある葉っぱばかりだ。
少しずつ目が慣れてくると、倒木の隙間や苔と枯れ葉の間に白いスミレが点々咲くのが見て取れる。これがウスバスミレとの初めての出会いである。想像していたよりずっと小さく、群れて咲いているワケでもない。純白の花弁といえば、清楚というより生粋という感じで、里で見掛けるスミレとはひと味違う印象だ。
振り向けば、木陰から誰かが見つめているような気配、まるでもののけ姫の舞台のような森。低く靄が立ち込み、間もなく雨が降り出した。カメラを慌ててザックに放り込み、ウスバスミレとの再会の約束もそこそこにその森を後にした。
# by windy1957 | 2016-12-27 12:11 | wild plant | Comments(0)