pode ser um romance

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ご満悦でしょ。

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予報どおり天気は今ひとつだったけど、連れ合いとは今シーズン二度目の高尾山。普段の運動不足が祟ってか、緩い登山道でさえ息切れしては立ち止まり、恨めしいやら、照れ笑いやら、そんな面立ちで私を見てる。
やっとの思いで辿り着いた薬王院。祈願を済ませ、お札を買う頃にはポツリポツリと雨が。 「もう、歩けない」 と泣きつかれる前にケーブルで下ろうと切り出す。麓に着いた頃には雨も本降りになって、山の半分が雨雲で隠れている。
登り始める時の約束だった蕎麦屋の暖簾をくぐり、いちばん隅のテーブルでホッとひと息入れる。「冷えたからね、食べるなら天ぷら蕎麦。それも温かいヤツ」 ということで即決。で、ご覧のとおり。お疲れさん、ご満悦でしょ?連れ合いは、何も言わず笑っていた。


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by windy1957 | 2016-10-31 10:13 | in my life | Comments(0)

秋から冬にかけての主張

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写真はヤマコウバシという樹木の黄葉。
晩秋から初冬にかけての里山歩き。森では、コナラやイヌシデ、アオハダたちが競って黄葉(紅葉)する中で、渋めのややくすんだ黄葉が目に入る。試しにその葉っぱをちぎって揉んでみる。胡椒のような生姜のような香りが仄かにすれば、それはたぶんヤマコウバシだ。
別名ヤマコショウ。その名の由来も、葉っぱの匂いが起因しているのだろう。ヤマコウバシは冬になっても葉を落とすことなく、冬枯れの森でもその存在を主張しているかのようだ。ある地域では、葉を落とさない 「落ちない」 という縁起担ぎから、受験生のお守りとして重宝されているという。
花々を追いかけた山歩きを懐かしむ頃、葉っぱ一枚、木の実ひとつに思いを寄せる森歩きへと季節は移ろいでゆく。


Nikon D300
SP AF90mm f/2.8 Di Macro TAMRON

by windy1957 | 2016-10-27 09:04 | memory of Satoyama | Comments(2)

川辺のアルバム revisitado Ⅱ

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光と影のストーリー。
それは、日向と日陰のモザイクのような風景で、ちょっと眩しくもあって。
遥かに遠く、時としておぼろげだけど、確かに早瀬と秋の陽はサラサラと流れ、そして淡く降り注いで。


Canon EOS 5D MarkⅡ
SP AF90mm f/2.8 Di Macro TAMRON

by windy1957 | 2016-10-24 13:55 | in my life | Comments(0)

草むらのハンター

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前回に引き続き生きものネタで、今日はカマキリ。
厳つい逆三角形の顔、ほぼ360°の視野を誇る複眼、獲物のロックオンには欠かせない細長い胸、そして何よりも印象的なのが自慢の武器である前肢、大鎌だ。
形態といい、様々なパーツといい、カマキリは昆虫の中でもハイセンサーな部類に入る。そして、獲物を捕らえる手段は蜘蛛と同様、基本的には待ち伏せ型だ。
秋も深まる川沿いの草むらで、たまたまカメラを向けたオオカマキリ。獲物を捕らえるのもそろそろ終盤戦。秋の虫たちも日を追って少なくなってきたように、カマキリたちの生涯もそう長くはないだろう。フィールドにも、冬の気配が少しずつ漂い始めてる。


Canon EOS 5D MarkⅡ
SP AF90mm f/2.8 Di Macro TAMRON

by windy1957 | 2016-10-21 10:28 | insect | Comments(0)

里山閑話

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蜘蛛の話をひとつ。
観察会などで意外と重宝な題材となってくれるのが蜘蛛。ご覧の蜘蛛はジョロウグモといって、大概の場所で普通に見られる蜘蛛だが、これがなかなか面白い。ちなみに写真上方の小さな蜘蛛がオス、メスとはこれほどの体格差がある。
たとえば、観察会でこの蜘蛛を見つけたら、その巣網を差して参加者にこんなふうに問いかけてみる。
「蜘蛛って、どうして自分の巣網には絡まないの?」
とか、「どうしていつも下を向いているの?」
といった具合に。
蜘蛛が自分の巣網に絡まないのは、巣網の縦糸と横糸の成分に秘密がある。ご覧の写真では縦糸は細くてほとんど見分けられないが、中心から放射状に張られた縦糸は粘らないため、蜘蛛はこの縦糸に脚を掛けて不自由なく移動している。一方、獲物はネバネバの横糸に絡んでしまい、まんまと餌食になってしまうというワケだ。巣網を張る位置だって決して気紛れでじゃなくて、実は入念な下見があってのこと。獲物が現れそうな空間を周到に物色し、準備万端、すべて条件が整った段階でようやく巣網の設計に入る。ただひたすら待つだけの典型的なまちぶせスタイルだから、少しでも効率よく獲物を獲らねばならない。蜘蛛にとって、巣網の造作は生死に関わる問題なのだ。
また、写真からもお分かりのように蜘蛛が自分の巣網上でいつも下を向いているのは、重力に任せて容易く獲物に移動できるためだ。だから、特にジョロウグモの巣網は下方に向かって面積が広く造作されているのが特徴、これもすべて計算づくめ。
肉食系である蜘蛛は、森の生態系では隠れた第一人者ともいえる。その怪しげな容姿から愛着を持てる方は少ないかも知れないが、フィールドワークの折、蜘蛛の巣網を見つけたらちょっと立ち止まって観察してみてほしい。曲者であり愛嬌者でもあるそんな蜘蛛の一端が、ひょっとしたら垣間見えるかも知れない。


Nikon D300
AF-S 70-200mm f/4G

by windy1957 | 2016-10-20 12:20 | memory of Satoyama | Comments(2)

meus amado faiais

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錦秋の森を下り、何度か沢を渡って淡々と木道を歩き、やっと辿り着いた。
少しでも癒されたくってブナの森が歩きたかった。何度か振り払った感傷だけど、やっぱり頭の中のどこかに、心のどこか片隅に残っている。優しく包まれる術もないのに、この森の声が微かに聞こえ、呼んでいるようで。
いつまで… どこまで… どれほど… Dylanの言うように、答えは風の中にあるのかも知れないね。


Nikon D300
AF-S 70-200mm f/4G

by windy1957 | 2016-10-18 16:19 | mountaineering | Comments(0)

川辺のアルバム revisitado Ⅰ

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それぞれの想いがあるように…
「川辺のアルバム」 そのタイトルに、そんな想いを込めて。


Canon EOS 5D MarkⅡ
EF 70-200mm f/2.8L USM

by windy1957 | 2016-10-11 20:51 | in my life | Comments(0)

quero ouvir a voz da floresta

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森の声が聞こえるって、ほんとうにそう思います? 信じてます?
時間が許せば、試しに春夏秋冬、森に通ってください。特別な、まるでグラビアの中に登場すような森ではなくて、あなたの傍にある見慣れた森でいいんです。聞こえるのは悲鳴とか叫び、唸り、聞き間違えでなければ、ひょっとすると歓喜の声かも知れませんよ。


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by windy1957 | 2016-10-10 10:28 | in my life | Comments(0)

森に通う理由

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と訊かれても、たぶん我々の仲間だってその理由はそれぞれだろう。確かに作業で汗を流せば爽快だし、刈り払われた藪には林床にまで陽は射し込んで、なんて心地良いんだろうって見渡してしまう。
里山再生とか、森づくりという言葉が登場してから久しいけれど、その取り組みは千差万別で手法ひとつ見ても、遊び感覚から使命感といった真面目な取り組みまで実に様々だ。で、ここでひと言。私だって偉そうなことを言えた柄でもないが、森をいじるのであれば、最後まで責任を持って携わるのが森に対してのルールだっていうことだ。つまり、それなりの覚悟もいる。ところが、「最後まで責任を持つ」 というのが少々厄介なようで、そんなことまで決めつけられて森で汗を流したくない、と言い放つ連中が意外と多い。価値観の違い、といえばそれまでだけど、そんなひと言で済ますべき問題ではなくて、森に手を入れて、森の将来をどう見据えてます?と、ぜひ訊きたいのだ。

「後世に伝えよう 水と緑の里山」 こんな神々しいスローガンを掲げて十数年、その実現のために毎週末森へ通って汗を流すこと、端的にはそれが理由。ある人は 「森づくりなんて、詭弁じゃないか!」 と我々に吐いた。そういう人間に限って山道でわざわざ毒キノコを蹴とばして歩いたり、枯れ木の伐倒さえ自然破壊だと非難したりする。凡そ計り知れない生命を育む自然の中で、道理や摂理も考え知ろうともせず、健気な生きものたちに目を向けることもできず、まして、森づくりが詭弁だなんて… 残念というか、哀しい。
どうもこの手の話になると理屈っぽくなって駄目。「解ってくれよ」 っていうのが心根にあるからだろうね、きっと。
かくして 「森に通う理由」 結びがいまひとつだけど、そういうことなんです。


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by windy1957 | 2016-10-05 13:20 | work | Comments(4)