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里山への道 ~早春編~


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里山への道。
私の住む町は、どこを歩いてもなんとなく里山の風情が味わえるのだが、そんな中にあって、ここはいちばん 「 らしい 」 場所といえるかも知れない。
田んぼがあって、手入れされた雑木林があって、水路やため池があって、集落の周りに耕作地が広がる。里山って? と聞かれれば、それはそれぞれの人が描く心の原風景だと思う。そして、私にも思い描いている里山風景がある。
白一面の雪景色も勿論いいが、こんなふうに雪が解けかかった早春の陽射しいっぱいの里山風景もいいものだ。

案の定、昨夜の深酒が体に浸透したままで朝からガンガンの二日酔い。
あれこれ考えずカメラとレンズをバックに詰め、熱いコーヒーを半分ほどすすって愛車の軽トラに乗り込んだ。
そんなワケで出来栄えはともかく、画像は全部で5枚。
よろしかったらどうぞ。



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by windy1957 | 2014-02-23 22:45 | memory of Satoyama | Comments(20)

里山逍遥 memorandum Ⅹ-Ⅰ 「2月は逃げ、3月は去る」

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この時季のドカ雪は、いち早く花を付ける早春の植物たちに打撃を与えてはいないだろうか。この週末はそんな様子を見に行ってこようと思っているが、きっと、あの丘のオオイヌノフグリたちは雪の中だろう。

さて、里山逍遥 memorandumも11回目を迎えた。
もうお気付きの方もいると思うが、このシリーズのレポは一昔前にホームページでUPした画像を再び引っ張り出してきて、当時や今の想いを織り交ぜて綴っている。memorandum というサブタイトルはそういうことなのだ。

今回は、ご覧のとおりフキノトウを探してきた。
春の到来を告げる旬な山菜でもあるが、撮影となるとこれが意外と曲者だ。ご覧の画像もどんな恰好で撮影したか大方察しがつくだろう。それに、不思議と蕾の形のいいものにもなかなか出会えない。
新潟あたりの里山で山菜を撮ろうものなら、山菜泥棒と間違われて怒鳴られることがある。そもそも他人の土地に無断で立ち入っているのだから分が悪い。フキノトウをはじめとする山菜は、栽培されているものもあるが、大概は自然の状態で生えている。だからといって勝手に採っていいものでもない。上信越や東北地方から比べれば、こちらの里山はそれほどのお咎めは無いかも知れないが、地主さんの厚意によるものだと肝に銘じ、嗜む程度の山菜採りに心掛けて欲しい。

さて、「2月は逃げ、3月は去る」
これもこの国の言葉の奥深さというか、実に感慨深いというか…。
なので、週末は少しでも何か撮れればと思ってる。ただし、今夜、悪友との酒宴が度を越さなければ、の話だけど…(笑)


<使用機材>
Nikon D300
60mmF2.8 Macro

by windy1957 | 2014-02-21 16:15 | memory of Satoyama

里山逍遥Ⅹmemorandum 「妖精たちの谷から」

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スミレたちの谷に続いて、今回は 「妖精たちの谷」 をお届けしよう。
主人公はご覧のオオミスミソウだ。
画像プロバティで確認したら、撮影日は3月25日だった。ここへ来て春のドカ雪に遭ったが、約1ヶ月先にはまたこの妖精たちに会える。
この画像の撮影は上越あたりの名だたる山でも森でもなく、普段から私たちが作業に通っている馴染みの森である。その森の小さな谷に数株のオオミスミソウが密かに息づいている。偶然、この花を探し当てた時の興奮と感動は例えようもないものだったが、同時に 「どうしてこんな場所に?」 という素朴なな疑問も残った。
植生からして、分布域からして、気候帯からして、それは謎なのである。でも、その謎を解き明かしたところで、今さら… という思いもある。だから、ずっと謎のままでいい。


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早春の一時、約束したかのように数輪の花を付けて人知れず謳っている。毎年そんな健気な姿を見るたびに何故か込み上げるものがある。
拙作ではあるが、私達が手掛けた写真集でもこの谷のオオミスミソウを紹介した。その意図は、今ではこの森の小さな谷にすっかり馴染んでしまい、むしろ、 “よくぞ過酷な条件の下で生き長らえてくれたね” とエールを送りたい、そんな思いからだ。
この日、持参したレンズは迷わず2本。
最初から思い描いて覗いたファインダーの中には、まさに春を謳わんとするオオミスミソウの健気で変わらぬ姿があった。


<使用機材>
Canon 5DMarkⅡ
EF17-40mmF4L USM
Nikon D300
60mmF2.8ED Macro

by windy1957 | 2014-02-18 17:25 | memory of Satoyama

里山逍遥 memorandumⅨ 「彼の地へ…」

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そこは外秩父山系の一角にある小さな谷。
ヨーデルのような声でアオバトが鳴き、枯れ木を叩くアカゲラのドラミングが響く秘密の谷だ。
スミレ好きにはたまらない無類のポイントでもあるこの谷に、最初に足を踏み入れた時の興奮と感動は今でも忘れられない。斜面を埋め尽くすヒナスミレやアケボノスミレのサーモンピンク、相対するかのように青紫色に染まるヤマエンゴサクの群生、そんな林床にアクセントのように咲き集まるアズマイチゲとカタクリ。それは、まるで夢心地のような光景だった。

早春の花々たちの競演はあっと言う間に終わってしまい、1週間も過ぎるとあたりは一変する。この日は、所用で行きそびれていた秘密の谷に微かな期待を抱いて車を走らせた。出迎えてくれたのはご覧のナガバノスミレサイシンだった。このスミレはこのあたりの山域ならば大体見ることができるが、高尾山あたりで見られる薄いブルーのものに比べて、圧倒的に多いのが白花タイプだ。人によってはシロバナナガバノスミレサイシンというように妙に長たらしい名前で分別しているが、地域によっては微妙な色合いのものも咲いていたりするので、私はあまり拘った分別はしない。

来月にもなればあちこちからスミレ便りが届き始めるだろう。
谷がスミレ色に染まる彼の地へ行こう。
逸る気持ちを押さえて、週末が待ち遠しくなる季節はもうすぐだ。



<使用機材>
Nikon D300
SIGMA 17-70 F2.8DC HSM

by windy1957 | 2014-02-14 13:04 | memory of Satoyama

里山逍遥 memorandumⅧ 「早春に賦す」

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その響きといい、深い意味といい、日本語ってなんて美しいんだろうと思う時がある。
早春賦。
この時季によく耳にする日本の代表的な唱歌だが、その歌詞は長野県の安曇野あたりの情景をモチーフにしているという。さて、その歌詞だが、今から100年も前に書かれたもの。その詩情というか、表現というか、ところどころで難解な言葉も出てくるが、それも日本語の奥深いところ。つくずく感心してしまう。その言葉でなければ、作者の目に映る早春賦は語れないということなんだろう。

画像の整理をしていたら、ふと目にとまった私自身の早春賦。
撮影場所は北関東の里山だが、イヌナズナ、ヒメオドリコソウ咲く畦道の背景に谷川の山々。
そんな画像を眺めて、巡る想いといえば、

  春と聞かねば知らでありしを
  聞けば急かるる胸の思いを
  いかにせよとのこの頃か
  いかにせよとのこの頃か


といった感じで、恐れ多くも 「早春賦」 の一節を拝借させていただいた。



<使用機材>
Nikon D300
SIGMA17-70 F2.8DC HSM

by windy1957 | 2014-02-12 13:11 | memory of Satoyama

里山逍遥 memorandumⅦ 「淡雪のフクジュソウ」

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何十年ぶりかのドカ雪で、いろいろ撮りたい里山の情景に想いを巡らしていた。
家の回りの雪掻きで出足は遅れたものの、カメラとレンズ3本をバッグに入れ、馴染みの里山への道を辿った。
思ったより雪は深く、お気に入りの長靴でさえスッポリと雪の中にもぐってしまうほどだ。時折、音を立てて北風が走り、おまけに狙っていた森の小道は既に人の足跡だらけ。撮影意欲はだんだんと失せてくるが、それでも雪原に映った樹影が意外と面白かったり、小動物の足跡を追ったり、シャーベット状になった水の中の落ち葉を撮ったり、2時間ほど森の中を歩いて回った。

帰宅後。
それほど期待はしていなかったものの、はやり画像チェックはしておきたい。ところが、カメラからPCへ画像が取り込めない。何度やってもダメ。前回、Nikonで撮影した高画素の画像だけは取り込めるが、今回はCanonで撮影したもの。これが全部オジャンである。あまり聞いたことがないが、どうやらCFカードの不具合のようだ。画像を記憶する段階で何らかのトラブルが生じたのだろう。

ということで、里山逍遥 memorandum。
雪景色の古い画像を引っ張り出してきた。
当時はデジ一眼もまだ持って無くて、専らコンデジが大活躍の頃。春の淡雪とフクジュソウの組み合わせが撮りたくって、真っ先に現地に駆け付けた時の懐かしいカットだ。


<使用機材>
Sony cybershot DSC-F828

by windy1957 | 2014-02-10 17:08 | memory of Satoyama

里山逍遥 No14 「そして、春を待つ」

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「舞い降りた小さな春」から一転して、健気にそして耐え忍んで春を待つ画像となってしまった。
未明からの降雪。積雪は10センチを超えていたが、Jeepを駆って目当ての里山に行ってみた。
先日は、南向きの丘の斜面で精一杯背伸びしていたホトケノザも、すっぽりと春の淡い雪をかぶっていた。
本日、撮れたての旬をお届けしよう。
こんな小さなか細い体でじっと春を待つ。愛おしさにも増して強かさすら感じてしまう。


<使用機材>
Nikon D800E
60mmF2.8ED Macro


by windy1957 | 2014-02-08 18:43 | memory of Satoyama

里山逍遥 memorandumⅥ 「舞い降りた小さな春」

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なんとなくソワソワして出掛ける週末。
行き先はいつもの里山あたり。
日向の土手を覗いたり、陽だまりの草むらを探したり、水温む小さな流れに見つけたり、何かに出会えそうでなんとなく楽しい。が、実は私はヘビが大嫌い。咄嗟に出会うものなら、奇声を発して逃げ惑ってしまう。春本番、草木が青くなる頃はビクビクしながら歩く田んぼの畦も、まだほとんどが枯れ色のこの時季なら、鼻歌交じりで春を探し歩ける。
そんな畦に、白い小さな花々が寄り添っている。このあたりでは、里山の春を真っ先に告げてくれるタネツケバナだ。もう少し増えてくれば、嗜む程度に摘んでみよう。サラダにして和えるとピリッとした辛みがあって美味しい。
辺りにはナズナやオオイヌノフグリも少しずつ顔を覗かせている。田んぼの畦に膝まづいてファインダーを覗く。里山に舞い降りた小さな春をしみじみ想う瞬間だ。


<使用機材>
Nikon D300
60mmF2.8ED Macro

by windy1957 | 2014-02-07 16:37 | memory of Satoyama

里山逍遥 No13 「水の中のアート」

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いつもの里山。
いつもの小径。
いつも長靴だから、沢を歩くのも難儀じゃない。
枯れ葉の積もる沢辺で、こんな被写体に目が留まった。緩い流れの中に沈んだ葉っぱの葉脈標本。
ファインダーで覗くと、ピンポイントのように陽が射して、それはまるでアートのような色合だ。


<使用機材>
Canon 5D MarkⅡ
Tamron sp 90mmF2.8 Macro

by windy1957 | 2014-02-03 21:06 | memory of Satoyama