pode ser um romance

カテゴリ:wild plant( 70 )

八月の湿原にて

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小雨模様の湿原。少し気が重かったが、カメラ抱えて木道を歩いた。一応は予想していた光景だったけど、やっぱり旬の花々に出会うと心が騒ぐ。しっとりとした空気感と光線が功を奏してか、ファインダーに浮かび上がった花々はみんな生き生きしている。
そして、大好きなサワギキョウ。思わぬ出会いにすっかりご機嫌になって濡れた木道に座り込む。まだまだこれからが開花本番の佇まいだけど、私には十分に満足な光景だった。


Nikon Df
SP AF 70-200mm f/2.8 Di LD[IF] Macro [TAMRON]


by windy1957 | 2017-08-03 19:01 | wild plant | Comments(2)

花逍遥

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cymbidium goeringii

雑事に追われる週末。寸暇を惜しむかのように目星をつけたフィールドを廻ってみる。早咲きのスミレたちに誘われるように明るい雑木林に分け入ると、恥ずかしそうに小首を傾げたシュンランが所々で出迎えてくれる。
陽は高くて明るい。吹く風はまだ少し肌寒いかも知れないが、紛れもなく実感する。待ちに待った花逍遥の時季が、こうして今年もやって来た。


DSC-RX 100Ⅱ
by windy1957 | 2017-03-20 11:08 | wild plant | Comments(0)

reuniao de caro 愛しき再会

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何年ぶりだろうか。
道に迷った挙句やっと辿り着いた、あの日のセツブンソウ。その圧倒的な花数に、自らの腕前も省みず何をどう切り撮ってあげたらいいものか… 

DSC-RX 100Ⅱ


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そして、木の葉から顔をのぞかせる、生まれたての fairy
ただただ、愛しき再会なのです。

Canon EOS 5D MarkⅡ
SP AF90mm f/2.8 Di MACRO TAMRON

by windy1957 | 2017-03-06 14:44 | wild plant | Comments(0)

舞い降りた鬼女に想う

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これは、白髪を振り乱す鬼女に例えたというキジョランの種子についた綿毛だ。風に運ばれどこから飛んできたものだろうか、極寒の高尾山表参道に点々と舞い降りていた。
アサギマダラが産卵するというキジョランは、冬でも枯れることはない。そのことがアサギマダラの非休眠越冬幼虫にとっては好都合であり、冬でもせっせと葉を食すことができるというワケだ。蝶の生態に興味を持っていた頃、アサギマダラの繁殖を調べるため幾度となく外秩父の山間を歩いたが、結局見つけることはできなかった。高尾山に登れば、普通にキジョランを見つけられると知ったのはその後のことだった。
知識も情報も無く、ただがむしゃらに歩き回って調べることはなんて徒労なことか。高尾山を歩き、キジョランを見掛けるたびにあの頃のそんな想いが甦る。


DSC-RX 100Ⅱ
by windy1957 | 2017-01-18 13:50 | wild plant | Comments(2)

週末はスミレに会いに revisitado Ⅷ

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オトメスミレ (V.grypoceras f.purprellocalcarata) 2009.Apr.24
Nikon D300
AF-S Micro Nikkor 60mm f/2.8G ED


オトメスミレとは、なんて優しい響きなんだろう。純白の花弁に、ほんのり薄紫色の距がいかにも乙女っぽくていい。我が家近くの里山ではまずお目に掛かれないスミレだが、今ではすっかり馴染となった上州の里山では手軽に観察することができる。
4月。この日は楽しみにしていたスミレたちのオンパレードで大人気も無くはしゃいでしまい、持参したカメラはフル回転、撮影枚数も相当なものとなった。そして、午前中の締め括りに立ち寄ったオトメスミレたちの聖地。明るい春の陽射しを謳歌しながら、思い思いに咲き揃っている。彼女らに正面から見つめられては年甲斐もなく照れてしまうので、うつむき加減の横顔をさりげなく撮らせていただいた。
by windy1957 | 2016-12-28 12:00 | wild plant | Comments(0)

週末はスミレに会いに revisitado Ⅶ

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ウスバスミレ(V.blandaeformis) 2014.Jun.7
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DSC-RX 100Ⅱ
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DSC-RX 100Ⅱ


6月。苔生したツガとシラビソの森。
ミヤマカタバミを撮りながら湖への散策道を歩いていると、重なり合うような鋸歯を伴う特徴的な丸い葉っぱがあちこちに見え始めた。労することもなく幸先よい出会いに期待は高まるが、羨望の白い花弁はなかなか現れない。目にするのは、図鑑で見覚えのある葉っぱばかりだ。
少しずつ目が慣れてくると、倒木の隙間や苔と枯れ葉の間に白いスミレが点々咲くのが見て取れる。これがウスバスミレとの初めての出会いである。想像していたよりずっと小さく、群れて咲いているワケでもない。純白の花弁といえば、清楚というより生粋という感じで、里で見掛けるスミレとはひと味違う印象だ。
振り向けば、木陰から誰かが見つめているような気配、まるでもののけ姫の舞台のような森。低く靄が立ち込み、間もなく雨が降り出した。カメラを慌ててザックに放り込み、ウスバスミレとの再会の約束もそこそこにその森を後にした。
by windy1957 | 2016-12-27 12:11 | wild plant | Comments(0)

週末はスミレに会いに revisitado Ⅵ

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ゲンジスミレ(V.variegata) 2007.Apr.14
Nikon D200
SP AF90mm f/2.8 Di Macro TAMRON



会いたいスミレは日毎に増え、4月、5月の毎週末は図鑑片手に愛車を駆ってフィールドへ出向いていた。その頃、私にとってゲンジスミレは珍稀種のひとつで垂涎の的でもあった。
偶然仕入れたそのポイントは、中央高速道沿線にあるハイカーで有名な山だった。頂を目指す登山道さえ間違えなければ比較的容易く見つかるということもあり、意気揚々とそのポイントを目指した。でも、現実は甘かった。私が辿ったのは北斜面の登山道、日陰の急斜面にはタチツボスミレがやっと見つかる程度だ。頂上に辿り着くまでの登山道には、ゲンジスミレはおろか、淡い期待を抱いていたイブキスミレやヒメスミレサイシンなど影も形も無い。その理由は簡単で、登山ルートを勝手に決めつけてしまった自分の判断ミス。北斜面と南斜面ではスミレを含めた植生がまったく違うということを後で知ったのだ。とんだお笑い話である。
すっかり意気消沈した帰り道。ダメ元で大月ICを下り、別ルートでその山の麓を目指した。気を取り直して登山道を駆け上がってみたが、どうやらここも当てが外れたようだ。 「今日はこれまでか…」 とカメラを仕舞い、靴を履き替えて車を走らせた数分後、ご覧のゲンジスミレが道路脇に無造作に咲いる光景と出会う。嬉しいというか、咄嗟のプレゼントというか、呆気にとられてしまったというか… いつもギリギリのところでご褒美が貰えるスミレ巡り。それも飽きのこない秘訣なのかも知れない。
by windy1957 | 2016-12-26 17:18 | wild plant | Comments(0)

週末はスミレに会いに revisitado Ⅴ

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シコクスミレ(V.shikokiana) 2015.Apr.26
Nikon Df
AF-S Micro Nikkor 60mm f/28G ED
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DSC-RX 100Ⅱ
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DSC-RX 100Ⅱ


シリーズ5回目はシコクスミレの登場である。このスミレも会いたかったスミレのひとつだったが、それほど難儀することなく出会いは実現した。東京都下、奥多摩の一角にあるその森は、散策道が整備され夏から秋にかけては家族連れやハイカーで賑わう行楽の場でもある。
温帯林の明るい林床では、地下茎を延ばして増えるシコクスミレの葉っぱで埋め尽くされていた。その割には花数は少なく、白い花弁が枯れ葉に埋もれるように点々と覗いていた。初めての出会いはやっぱりトキメクもので、数時間はシコクスミレと向かい合っていたと思う。ソハヤキ要素という観点から、その分布域も特異なものと思っていたが、奥多摩あたりの山地帯には点々と自生地があるようで、予期せぬ森で出会うこともある。
ナガバノスミレサイシンと似たような環境で見掛けることも多いためか、時折 「オヤ?」 っと首をかしげてしまう個体との出会いもあったりする。「シコクスミレ」 という響きがどことなく印象的で、その風貌も個性的。あえて考え過ぎなのか、それとも撮らされてしまうのか…。 このスミレも未だに気に入った写真が撮れないスミレのひとつだ。
by windy1957 | 2016-12-25 19:07 | wild plant | Comments(6)

週末はスミレに会いに revisitado Ⅳ

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フジスミレ(V.tokubuchiana) 2015.6.May
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2016.3.May
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2015.6.May
DSC-RX 100Ⅱ



何年越しの想いだっただろうか、やっと叶ったフジスミレとの出会い。
家内と辿った湖畔の散策道は吹く風も冷たく、オオヤマザクラも見頃を過ぎた頃だった。植生としての期待は募るものの、これといったスミレにも出会うこともなく、二人して黙々と新緑のミズナラ林を歩いた。確かな情報もなく、目星をつけた林床を彷徨ってみても、目当てのフジスミレはなかなか見つからない。
散策道沿いの小さな東屋に妻を残し、諦めきれぬまま森の小径を往ったり来たり。枯れ葉の中に小さな藤色の花弁を見つけたのは、かれこれ小一時間も歩き回った頃だっただろうか。家内との約束の時間はとうに過ぎてしまっているのに、レンズを替え、露出を変えフジスミレと時間を忘れて向かい合った。
騙し騙し家内を歩かせた湖畔の坂道、まだ雪の残る山肌から吹き下りる冷たい風、歩き回った挙句にザックの中ですっかり潰れてしまったおにぎり。出会うスミレとの思い出は数多くあるけれど、ヒナスミレの母種と呼ばれるフジスミレとの出会いは、何故か微笑ましくって、格別の思い出に包まれている。
by windy1957 | 2016-12-23 12:04 | wild plant | Comments(2)

週末はスミレに会いに revisitado Ⅲ

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ヒナスミレ (V.tokubuchiana) 2007.14.Apr
Nikon D200
SP AF90mm f/2.8 Di Macro TAMRON


4月中旬ともなれば、各地からのスミレ便りも日を追うごとに増してくる。里山のフィールドでは、早咲きのスミレたちも一通り顔を揃え、そろそろ山間のスミレたちも恋しくなってくる。
ご覧のヒナスミレは、自宅から車を飛ばして約30分、標高800mほどの森で撮影したものだ。今ではすっかり馴染の撮影地になっているが、当時はあてもなく探し回り、やっと出くわした春麗花たちの花園である。アヤエンゴサクが一面に咲き揃う林床では、アズマイチゲやカタクリ、ミツバコンロンソウやキバナノアマナ、クワガタソウが次々と咲き出し、アオイスミレ、エイザンスミレ、ヒナスミレ、アケボノスミレ、ナガバノスミレサイシンたちも負けずと咲き競う。そんな光景は何度訪ねても飽きることはなく、カメラ片手に、半日くらいの時間はあっという間に過ぎてしまう。
「日本のスミレ」 の著者であるいがりまさし氏は、このヒナスミレを “スミレのプリンセス” と称した。その立ち姿、気品、色合いからして私もまったく異論はない。むしろ、なんて的を得たネーミングなんだろうと、ヒナスミレがファインダーに浮かび上がるたびに納得しきりなのである。
by windy1957 | 2016-12-19 15:12 | wild plant | Comments(2)