pode ser um romance

カテゴリ:memory of Satoyama( 83 )

ふと 、長閑

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小一時間ほど歩いただろうか。
出がけに服用した鼻炎薬が今頃効いてきてやけに喉が渇く。今春は予想以上に開花のスピードは速く、撮影を楽しみにしていたスミレも一部は萎れ気味だ。今日も手弁当持参なので、仕切り直しに適当な畔に座って早目の昼メシにする。携帯ラジオでは、今日は4月下旬の陽気とか、どおりで汗ばむはずだ。
微かな菜の花の匂い、羽化したてのモンシロチョウ、すっかり本調子になったウグイスの囀り。
で、ふと思う。
余計なことは考えず、こんな時間に身を置けること。つくずく 「いいなぁ…」 ってね。


Nikon D300
AF-S Micro Nikkor 60mm f/2.8G ED

by windy1957 | 2016-03-23 14:12 | memory of Satoyama

叫 び

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カワラタケに侵されたヤマザクラが叫んでいた。
キノコを中心とした菌類は、森の中では分解者という大役を担っている。ご覧のカワラタケのように衰弱した樹木に真っ先に取り付いて、森の物質循環に資するキノコもあれば、マツタケのように樹木と供利共生関係を持つキノコも存在する。
森づくりに携わるようになると、キノコたちの 「功罪」 をあらゆる場面で目の当たりにする。その延長上には、自然界の摂理や生態系の営みが如何に巧妙かつ緻密に仕組まれているか、という姿がぼんやり見えてくる。
ヤマザクラの最期の叫び、それは身をもっての問題提起とも思えた。健全な森の姿とはどうあるべきか、机上で声高に議論するのも結構だが、ぜひ森を、現場を見ていただきたい。そして、森では無駄な死などひとつも無いということも気付いてほしい。


Canon EOS 5D markⅡ
EF 17-40mm f/4L USM

by windy1957 | 2016-03-22 12:00 | memory of Satoyama

ゆるやかに時 「季節」 が…

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嬉しいことも、悲しいことも、辛いこともあって、そんな一年は悲喜交々でした。
でも、こんなふうに里山を歩いていると、やっぱりそんな懐の中で不思議と癒されている自分がいます。ゆるやかに時(季節)は流れてゆくのであれば、逆らわずに馴染むのがいちばんかと。そんな想いって、もう若くないのかも知れませんね。でも、その一方でまだまだ沈みたくないっていうのも確かなことなのです。

年末年始は、例によっていろいろありますので、blogはこれにてドロン!
また、少し春めいた頃にお会いしましょう。


SONY Cyber-shot RX 100Ⅱ

by windy1957 | 2015-12-29 21:06 | memory of Satoyama

秋の陽 燦々

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お目当ての被写体を待っていたら、あっという間に半日が過ぎてしまった。
テルモスのコーヒーを飲み、文庫本を引っ張り出して読み始めようとすると、まるで遊び相手でも探し当てたかのように幸せの青い鳥が足元を往ったり来たり。
秋の陽燦々と木の葉の絨毯に降り注いで、秋の森は温かいね。


Canon EOS 5D MarkⅡ
EF 17-40mm f/4L USM

by windy1957 | 2015-12-02 21:47 | memory of Satoyama

そろそろ、だよね

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多摩川沿いの岩場でフユイチゴを撮っていると、何やらファインダーの片隅でゴソゴソと。むむむ?っと目を凝らすと、その正体はなんとサワガニ君。
この国に生きる数多いカニの中でも、一生涯を淡水域で過ごすのはサワガニだけ。それも、汚染された水域では生きられないことから水環境の指標種にもなっている。正真正銘、清水に生きる蟹なのだ。カッコよくいえば、サワガニ(沢蟹)という名は彼らにとってスティタスなのである。
それはそうと、うっかり邪魔しちゃったね。そろそろ、冬場をやり過ごすための塒を探す時期だものね。


Canon EOS 5D MarkⅡ
SP AF90mm f/2.8 Di LD[IF]Macro [TAMRON]

by windy1957 | 2015-11-20 21:21 | memory of Satoyama

律の風

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冬のちょっと手前。
陽溜まる縁側は、遠いあの日の時間と律の風。


Canon EOS 5D MarkⅡ
SP AF90mm f/2.8 Di Macro [TAMRON]

by windy1957 | 2015-11-14 14:11 | memory of Satoyama

ちょっと、寂しいね

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リンドウに出会うと、何故か再会の嬉しさと一抹の寂しさが同時に湧いてくる。
「もう… 咲き出しちゃったの?」 これが今年のリンドウとの初対面の挨拶になった。


Nikon Df
AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm F/2.8G

by windy1957 | 2015-10-31 19:53 | memory of Satoyama

秋霖の里山

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秋霖にしっとり染まる刈り入れ前の稲穂。
あの日の皐月の風景も、降霜の時期を待つばかり。



Nikon Df
AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-200mm f/2.8G (IF)

by windy1957 | 2015-10-11 14:39 | memory of Satoyama

彼の川 随想  (Vislumbres do homem)

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もう、随分前のことだけど、この川筋に沿って生物調査をしたことがある。
ちょっとほろ苦い思い出もあったりしたけど、はじめて水生昆虫の生態に触れたのもその時だった。 「そうだったよな…」 と橋の上から覗き込めば、サラサラとした流れはあの頃とちっとも変っていない。


Canon EOS 5D MarkⅡ
EF 17-40mm f/4L USM


by windy1957 | 2015-09-10 12:33 | memory of Satoyama

Destroying Angel

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ネタ不足なので、もう少しキノコで引っ張りますんで(笑)

森や山でこんな感じの真っ白なキノコを見掛けたら、それらはほぼ間違いなく毒キノコと思っていい。ご覧のキノコはドクツルタケといい、猛毒キノコ御三家の中の代表種に挙げられる。
幼菌だろうと成菌だろうとその毒性は強く、これ一本で成人男性の致死量に匹敵するほどだ。真っ白で清楚な印象を受けるが、Destroying Angel (殺しの天使) という悍ましい英名がついている。その一方で、キノコたちは森の生態系では 「分解者」 としてとっても重要な役割を担っている。森の中で、私たちには及びもつかないほどキノコたちは活躍しているのだ。
「毒キノコに用は無い!」 とばかりに、道端で蹴飛ばされている毒キノコの哀れな姿をよく見掛けるが、用が無いのならそっとしておいて欲しい。


Nikon D200
SIGMA 17-70mm f/2.8-4 DC Macro


by windy1957 | 2015-09-04 12:52 | memory of Satoyama