pode ser um romance

カテゴリ:memory of Satoyama( 85 )

映された冬影

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冬は 「想いの冬」 ということで、専ら馴染の森を歩いている。この時季、携えたカメラの被写体といえば枯葉であったり冬芽や木の実、運が良ければ美しい冬鳥もまぐれで撮れることもある。「冬影」 とは私の造語で、投影、つまり被写体のこと。しかも、用途は時季限定で決して夏影とか、春影、秋影とは言わず、あくまで 「冬の影」 なのである。
冬木群が水溜りに映し出される。「そう、これだね」 と呟いて撮った一枚。その気になってしまうことって、とても大切。思わぬ所で、季節は思いがけない顔を見せてくれる。


Nikon D800E
AF-S VR Zoom Nikkor 70-200mm f/2.8G (IF)

by windy1957 | 2017-01-10 14:11 | memory of Satoyama | Comments(0)

そして、冬に煌めく

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冬こそ煌めくヤマコウバシ。私はこの樹がお気に入りなので、このブログでも何度か取り上げている。そして、今回もお馴染みの真冬のカットから。冬鳥を探し歩く森は彩が少ない反面、冬の薄い陽に浮かぶヤマコウバシが印象的に映るので、ついカメラを向けてしまう。
今回は昨秋に綴ったヤマコウバシ(短編)の続編だが、相変わらず自分の世界に浸ってしまった文章はどうかご容赦を。


Nikon D800E
AF-S VR zoomNikkor 70-200mm f/2.8G(IF)

by windy1957 | 2017-01-06 12:15 | memory of Satoyama | Comments(2)

君を待つ時間 Ⅱ

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陽だまりの森はポカポカ暖かくって、ついウトウトと。
さて、今冬も鳥です。馴染の里山で見られる冬鳥といえば、せいぜい7、8種だろう。最近は、以前のようにベニマシコやミヤマホオジロといった人気種が簡単には現れてくれず、終日待ちぼうけをくわされることもしばしばだ。その原因が気候変動なのか、それとも生まれ故郷の大陸で何か異変が起きているのか、ともかく冬鳥の姿を見る機会がとても少なく感じるのだ。
それでもこんな時間。至福といえば至福だけれど、重たいレンズを抱えてのせっかくの冬鳥探し。このままここで君らを待つべきか、それとも、噂に聞いてたあの丘まで詰めるべきか。
で、ここでひとつ。世紀の皮肉屋と呼ばれたイギリスの劇作家、バーナード・ショウーはこう言っている。
「真の自由とは 自分の好きなことができるということであって 何もしないということではない」 と。

果たして君を待つ時間… ま、そういうことでしょ。


DSC-RX 100Ⅱ

新年第1弾をお届けします。
相変わらずの拙作&短編集のブログですが、どうぞ今年一年もご愛顧のほど宜しくお願いします。

by windy1957 | 2017-01-05 13:49 | memory of Satoyama | Comments(2)

12-preto e branco

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寒い渓での観察会。

クリスマスカラーはシロダモの実。
葉隠れに瑠璃色の宝石はジャノヒゲの実。
川面に映えるレモンイエローの戯れはキセキレイ。
そして、水溜りに映ったモノトーンの12月。


DSC-RX 100Ⅱ
by windy1957 | 2016-12-07 17:22 | memory of Satoyama | Comments(0)

落ち葉の言い分

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落ち葉の行方… 落ち葉の言い分…
漂って、彷徨って。つまり、行き着いた果ては土壌であり、沃野であり、大地ってこと。言い分はいろいろあるだろうけど、森の物質循環において、君たちの働き(功績)は誰にも否定できないし、議論の余地も無い。
「必然」 というより、思い通りだね、私はそう思ってる。そして、この森で季節鳥を探し、四季の花々と会い、木々の芽吹きから落ち葉までの生き様を辿るために森へ通う。
君たちのお蔭だよ、そして… 思い通りだね。


DSC-RX 100Ⅱ
by windy1957 | 2016-11-28 17:44 | memory of Satoyama | Comments(2)

落ち葉の行方

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落ち葉サクサクの森歩き。
何が楽しいって? 枯れ葉でも、木の実でも、冬芽でも… 理屈じゃなくって、それぞれの在り様が自己主張だし、発見だし、なによりもただ単にそれらに触れることのできる時間、これが私にとって大切なこと。
で、落ち葉の行方? 本当はアカデミックな題材だけど、たぶん自己満足の講釈になると思うので、またの機会にゆっくりとね。


DSC-RX 100Ⅱ
by windy1957 | 2016-11-23 20:03 | memory of Satoyama | Comments(0)

ところで里山では…

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山では紅葉も終わりかけているというのに、マイフィールドの里山ではご覧の塩梅。木の葉たちは色付きも儘ならず、このまま葉を落とし冬を迎えてしまうのか。
ともかくファインダーの中は、夏のような秋の気配のような曖昧な空間なのですが、目先のコナラのてっぺんではモズだけはしっかり主張しているんです。
モズの高鳴き75日、もうすぐ霜が降りるというのにね。


Nikon- Df
SP AF28-75mm f/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] Macro TAMRON

by windy1957 | 2016-11-07 17:38 | memory of Satoyama | Comments(4)

麗しのレモンイエロー

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マルバカエデ (ヒトツバカエデ) は大好きなカエデ類のひとつ。その上品な色合いの黄葉はまさに絶品。ここ数年、馴染のフィールドではマルバカエデの黄葉の見頃とタイミングが合わず、その度に惜しい思いをしていたが今シーズンは落葉寸前でぎりぎりセーフ、辛うじて間に合った。
里山ではアオハダ、山地ではマルバカエデ、この2種は理屈抜きに魅入ってしまう黄葉の代表選手として挙げたい。
「麗しのレモンイエロー」 どうです、タイトルもちょっとシャレてるでしょ。


Nikon Df
AF-S VR Zoom ED70-200mm F/2.8G [IF]

by windy1957 | 2016-11-04 12:02 | memory of Satoyama | Comments(2)

秋から冬にかけての主張

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写真はヤマコウバシという樹木の黄葉。
晩秋から初冬にかけての里山歩き。森では、コナラやイヌシデ、アオハダたちが競って黄葉(紅葉)する中で、渋めのややくすんだ黄葉が目に入る。試しにその葉っぱをちぎって揉んでみる。胡椒のような生姜のような香りが仄かにすれば、それはたぶんヤマコウバシだ。
別名ヤマコショウ。その名の由来も、葉っぱの匂いが起因しているのだろう。ヤマコウバシは冬になっても葉を落とすことなく、冬枯れの森でもその存在を主張しているかのようだ。ある地域では、葉を落とさない 「落ちない」 という縁起担ぎから、受験生のお守りとして重宝されているという。
花々を追いかけた山歩きを懐かしむ頃、葉っぱ一枚、木の実ひとつに思いを寄せる森歩きへと季節は移ろいでゆく。


Nikon D300
SP AF90mm f/2.8 Di Macro TAMRON

by windy1957 | 2016-10-27 09:04 | memory of Satoyama | Comments(2)

里山閑話

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蜘蛛の話をひとつ。
観察会などで意外と重宝な題材となってくれるのが蜘蛛。ご覧の蜘蛛はジョロウグモといって、大概の場所で普通に見られる蜘蛛だが、これがなかなか面白い。ちなみに写真上方の小さな蜘蛛がオス、メスとはこれほどの体格差がある。
たとえば、観察会でこの蜘蛛を見つけたら、その巣網を差して参加者にこんなふうに問いかけてみる。
「蜘蛛って、どうして自分の巣網には絡まないの?」
とか、「どうしていつも下を向いているの?」
といった具合に。
蜘蛛が自分の巣網に絡まないのは、巣網の縦糸と横糸の成分に秘密がある。ご覧の写真では縦糸は細くてほとんど見分けられないが、中心から放射状に張られた縦糸は粘らないため、蜘蛛はこの縦糸に脚を掛けて不自由なく移動している。一方、獲物はネバネバの横糸に絡んでしまい、まんまと餌食になってしまうというワケだ。巣網を張る位置だって決して気紛れでじゃなくて、実は入念な下見があってのこと。獲物が現れそうな空間を周到に物色し、準備万端、すべて条件が整った段階でようやく巣網の設計に入る。ただひたすら待つだけの典型的なまちぶせスタイルだから、少しでも効率よく獲物を獲らねばならない。蜘蛛にとって、巣網の造作は生死に関わる問題なのだ。
また、写真からもお分かりのように蜘蛛が自分の巣網上でいつも下を向いているのは、重力に任せて容易く獲物に移動できるためだ。だから、特にジョロウグモの巣網は下方に向かって面積が広く造作されているのが特徴、これもすべて計算づくめ。
肉食系である蜘蛛は、森の生態系では隠れた第一人者ともいえる。その怪しげな容姿から愛着を持てる方は少ないかも知れないが、フィールドワークの折、蜘蛛の巣網を見つけたらちょっと立ち止まって観察してみてほしい。曲者であり愛嬌者でもあるそんな蜘蛛の一端が、ひょっとしたら垣間見えるかも知れない。


Nikon D300
AF-S 70-200mm f/4G

by windy1957 | 2016-10-20 12:20 | memory of Satoyama | Comments(2)