pode ser um romance

週末はスミレに逢いに DEDICATED Ⅲ

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行きつけのフィールドではスミレも終盤となってきた。
それでも名残惜しくって、同じ顔ぶれのスミレをまた撮っている。時折耳に入ってくる「珍種情報」も気にならないわけではないのだが、そんなフィールドは大抵が遠方か山登りを強いられる所なので、よほど魅力的な条件が揃わないとやっぱり腰が重い。
車で20~30分も走ればちょっとした山間地まで行けるし、負け惜しみを言わせてもらえば、まだまだ探しあぐねているスミレも多い。今回も目を丸くするほどのニュースも無ければ魅力種が登場するワケでもなく、淡々と好みの世界に浸っております。では、そんな一端をどうぞ。






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まずはマルバスミレから。
ここへきて、ポツポツとそれらしい花付きの株が目に付くようになってきた。昨年はもっと早い時期に咲き揃っていたのに、今シーズンは「今頃?」という印象だが、ふくよかで純白の花弁はいつ見てもいい。



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あたりの山域では、もうすっかり終盤のナガバノスミレサイシン。
この小さな谷の斜面に来た目的は他のスミレだったが、意に反して出迎えてくれたこのスミレにはちょっとビックリ。



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いくつか谷を越えると、こんなブルーのナガバノスミレサイシンに出会える。
一瞬、スミレサイシン?と呼びたくなってしまうほどの色合いだ。



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こちらはシロバナナガバノスミレサイシン。
ナガバノスミレサイシンの白花品をシロバナ~と呼ぶらしいのだが、じっくり観察すると紛らわしい色合いのものや、曖昧なものも多い気がする。呼び名としては判断の難しいところだが、青も白も、ナガバノスミレサイシンで一括りにしても大した問題ではない、と私は思うのだが…。



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今シーズンは時めくようなエイザンスミレになかなか出会えないでいる。
昨年はギョッとするほど美しいエイザンスミレに出会えたあの林道。そんな期待をしながら軽トラで向かったが今年は見る影も無かった。
スッと立った一厘のエイザンスミレを広角レンズで覗いてみた。遠くの森からは、ヨーデルのようなアオバトの鳴き声が聞こえてきた。



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モミジガサやヤブレガサを見掛けると、つい、こんなアングルで撮りたくなる。
モミジガサは山菜名を「シドケ」といい、お浸しや天ぷらにするととても美味しい。



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こちらもこの時季定番のハシリドコロ。
「定番」といっても山菜ではなく、その正体は筋金入りの毒草。新芽の頃は瑞々しくて、いかにも美味しそうに見えるので誤食が後を絶たないらしい。「一度食べれば、走り回るほど苦しむ」だからハシリドコロ、こんなふうに覚えておくといいかも。



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アケボノスミレも今が盛りのようで、どこの山道を歩いても美人さんに出会う。
本来はもう少し早い時期に出会う印象だが、正に今が旬のよう。おまけに当たり年なのか、いつもより花数も多い気がする。スミレハントの前半は、このアケボノスミレとマルバスミレに逢えればひと段落といったところだ。



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点景1 アズマイチゲ

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点景2 ツルキンバイ

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点景3 ミツバコンロンソウ

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点景4 ミヤマエンレイソウ



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大汗をかいて1000mちょっとの山を一回りしてきた。
期待していたスミレは予想以上に少なく、昨年の印象とはずいぶん違う感じだ。こうなると足取りも重く、新緑の木々を見上げてはため息ひとつ。私のスミレハントは、ほんと、徒労が多い。



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今季はシコクスミレも花数が多いような気がする。
ここのシコクスミレはご覧のように上弁がねじたタイプが多く、思い思いの向きに花を咲かせているのでいつも撮影に苦労する。それでもやっぱりシコクスミレ。どこでも見られるスミレではないので、つい時間を忘れてカメラを向けてしまう。



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昨年はまったく気付かなかったけれど、今年はムムム??
怪しいぞ… と近づいてみたら、なるほど噂のナガバノシコクスミレでした。無理もないですね、近くにあれほどナガバノスミレサイシンが頑張っていてはね。
ということで面立ちはシコクスミレ、で、葉っぱがやや長いでしょ。

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カメラを引くとこんな感じ。
長い葉っぱと、丸味を帯びた葉っぱが混在しているように見えません? すぐ隣の斜面には本来のシコクスミレばかりが見られる。



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ところ変わって、こちらは県境の長いトンネルを越えたフィールド。
カタクリ、キクザキイチゲ、ショウジョウバカマ、オオバキスミレなどが咲き放題だ。



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まずは定番のナガハシスミレから。



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撮影は頻繁に車が往来する国道脇。
なぜか落ち着かないシチュエーションが見て取れる。映し出された画像は正直だ。



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スミレサイシンにもなんとか間に合った。
同じスミレサイシンでも、ナガバノとはまったく雰囲気が違う。雪国(日本海側)ではあちこちで大群落を形成するので、今回はそんな画像も狙ったが残念ながらそれは叶わなかった。



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マキノスミレもあちこちに点々と咲いていた。
ナガハシスミレと混生していたのは意外な光景だったが、これも雪国ならではの演出なのかも知れない。



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コシノコバイモとは初めての出会いだった。
今回の遠征では「運が良ければ」と期待していたので、会えたのは収穫だった。キクザキイチゲを撮ろうと近づくと、少し離れた斜面で風に小さく揺れていた。嬉しかったが初対面とはこんなもの、実に呆気ない。



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もっとじっくり撮りたかったカットだが、連れ合いが車の中に待っていては撮影も落ち着かない。
ほんのりブルーのキクザキイチゲが斜面に群れ咲く風景はいかにも雪国らしい。辺りにはまだ雪が残り、持参した長靴が随分と重宝した。



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山間の道を走っていると、その光景は突然現れた。
田んぼの斜面では、至る所でオオバキスミレが群落を成していた。それも半端じゃない規模だ。何処をどのように切り取っていいものか見当もつかず、ただ見惚れるばかりだった。地元の人から見れば、黄色い花を付ける何の変哲もない雑草かも知れないが、私にとってはまさに垂涎の的の光景なのだ。興奮して撮っていたせいか、後で確認したらボケボケの画像ばかり。辛うじて雰囲気の分かる画像は僅か数枚だった。



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こちらは60mmマクロで撮ったもの。
まだ雪も残り、おまけにかなりの斜面だったので、撮影しながらもズルズル滑り落ちる始末。新調した長靴は中まで泥だらけになってしまった。そんなことを想像しながらこのカットをご覧いただきたい(笑)



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スミレ泣かせの登場。
はじめて見るタイプのコスミレにそんな言葉も頷ける。オオバキスミレを探しながら走る県道脇。一瞬、マルバスミレかアリアケスミレかと車を停めて駆け寄ってみると、なんと、その正体はコスミレ。「それはないよなぁ…」と思わずつぶやきながら撮った一枚だ。



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引いてみるとこんな感じ。日当たりの良い道路脇にコスミレはいっぱい咲いていた。



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あれこれ思い巡らすだけで、なかなか捗らない週末のスミレハント。でも、決して不満でもなく残念でもない。だって、たとえまったくの普通種でも所変われば煌めいて見えるもの、これが不思議。だから、ついカメラを向けてしまう。バチバチ、カシャカシャ飽きるほど撮ってもフィルム枚数の心配はいらないし、デジタルの恩恵でまったく便利な時代になったと思う。その反面、100枚撮っても気に入った画像は数枚だったり、被写体との対峙も希薄になってしまったのかと反省しきり。銀塩の頃の集中感は何処へやら…。
そんなこんなで、本当は愚痴りたいこともいっぱいあるけれど、みーんなスミレのせいにしてお茶を濁しちゃいます。
ところでGWはほとんど仕事なので、世間で言う何連休ってなこととはまったく関係ない。とりあえず、明日、明後日と連休なので遠征です。はい、すでに何人かの方はお察しのとおり、羨望の上州路へ馳せ参じます。
スミレハントの後半戦は上州、上越、信州と盛りだくさんなので、blogネタはしばらく揃うでしょ。ということで、「週末はスミレに逢いに」はもう少し続く… はず。なんせ、カッコよくDEDICATEDだもんね。お後がよろしいようで(笑)










































































 









































by windy1957 | 2015-04-27 16:58 | wild plant | Comments(6)
Commented by yamabousi-28 at 2015-04-27 18:59
スミレハント、徒労が多い?
「ため息ひとつ」、私も感嘆のため息を連発。
いつもながら優しい眼差しで見つめたスミレのオンパレード、こんな世界に身を置いてみたいです。
前半戦?もうお腹一杯です。
Commented by 深谷 at 2015-04-27 19:53 x
今日はiPadからのコメントです。
こうしていろんなスミレを拝見すると心が和みますね。
スミレに惹かれるのは何なんでしょうね。

ナガバノシコクスミレ、なるほどな〜と拝見です。

今、松代PAにいます。車中泊です。
明日朝は早めに中之条に移動します。
Commented by NYANと申します at 2015-04-27 22:35 x
いつも(いろいろな意味で)魅力的な写真を拝見して楽しんでおります。
こんなすみれたち、野草たちに出逢えたら、本当に嬉しくなりますね。

(PS)そうか、明日は中之条のWSでしたか!
Commented by windy1957 at 2015-04-30 12:31
やまぼうしさん★
こんにちは。
返信が遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。例の
WSで上州の方へ遠征でしたもので。
スミレハントの前半戦、いろいろ欲張っても所詮こんなも
のでしょうね。そう毎週出かける訳にもいかず、かと言っ
て、身の回りのスミレばかり紹介してもね…。
ま、後半戦はラストスパートも含めてもう少し出歩いてき
ます。
Commented by windy1957 at 2015-04-30 12:38
深谷さん★
こんにちは。
WSの二日間はお世話様でした。概ね期待どおりで楽しかっ
たですね。
帰路は真っ直ぐ帰らず、信州辺りでスミレハントとか。ま、
そのうちじっくり成果などお聞かせください。私は今週から
来週にかけては少し大人しくしています(笑)
7月は待望の山行が控えてますね。こんな機会でもなければ
なかなか登れない山ですので、今から楽しみにしています。 
Commented by windy1957 at 2015-04-30 12:45
NYANさん★
ようこそお出でくださいました。
勘違いでなければ、確か、スミレのWSで以前お会いして
ますよね。魅力的な写真というより、極めて自己流な独り
よがりな写真ばかりです。分類のことも素人なので聞きか
じりばかり、いろいろと教えていただくと助かります。
中之条WSは楽しかったです。相変わらず不思議なフィー
ルドですね。悩ましいスミレたちとの出会いもありました。
また、遊びにきてください。