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pode ser um romance

週末はスミレに逢いに DEDICATED

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冬眠? 潜伏? まして、充電などするはずもないのだが、とにかくやっと明けて、ずいぶんとご無沙汰でした。
春も本番。
週末はスミレに逢いに行かなくては、と、いそいそ愛車の軽トラを駆って、彼の地、彼の山、彼の丘、彼の森へ。
感動だね。スミレとの再会はひとことでいえば感動に尽きるのだ。あの木立の先を曲がればきっと逢える… そんな期待とドキドキ感がたまらない。
そして、週末。
朝から霧雨が降っていてなんとなく気重だったけど、上空はほんのり明るくってやや期待感あり。天気予報は曖昧だったけど 「 たぶん、今のはず 」 そう思うと、中途半端な躊躇は吹っ飛んだ。カメラにレンズ2本、ルーペにポケット図鑑をバックに詰め込んで、さーて、いよいよ始まるね。
Parou De Chover !






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情報は僅かだったので、あとは勘だけが頼りだった。
そのスミレの自生地は、山というか小高い丘のような感じだけど実に立派な山名がついていた。目安としていた資料館が満開の桜並木の先に見えた時は、何故かホッとしてしまった。駐車場に車を止めさせていただき、散策道の案内板のままに歩いていくと呆気なく登り口にたどり着いた。
最初に出迎えてくれたのはこの時期定番のタチツボスミレだけど、やっぱりここでもカメラを向けてしまう。



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パッと目を惹いたのはパンジーのようなマルバスミレ。
真っ白で、どことなくふくよかな花弁には癒しのムードがある、って思うのだが…。



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本当に一瞬だけど青空が覗いた。
やっぱりエイザンスミレには春の明るい陽射しがよく似合う。



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気負うことも無く、さっとひと登りで展望が開けてきた。
木の葉いっぱいの細い山道の両側にはタチツボスミレが飽きることなく咲いていたが、小高い尾根に出るあたりから薄紅色のようなピンク色のようなスミレが点々と咲いているのが見えた。
私の 「 勘 」 もまんざらではなかったようだし、今日はこれで満足。美人のシハイスミレさんとのトキメキの出会いだ。



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ちょっとあのスミレが気になったので例のポイントへ回る。
タカオスミレはまだ数株程度の咲き具合だった。相変わらずここはハイカーや登山者、スミレウォッチャーが多くて、あちこちのグループからタカオスミレとかヒナスミレがどうのとか、そんな声が聞こえる。
ま、それはいいとして、あまりいい感じの花姿ではなかったけれど、待ってたよ。まずは再会の1枚。



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そしてこちらがヒカゲスミレ。
葉っぱが緑色である以外はタカオスミレとほとんど同じような印象だ。ポイントは葉っぱの色合いのようだが、ヒカゲなのかタカオなのか、はたまたハグロなのか、なんと呼んでいいのか曖昧なスミレもよく見かける。



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ナガバノスミレサイシンも、ここ数日のポカポカ陽気のせいか先週よりはぐっと増えていた。
ほんのりとブルーの色合いが素敵なスミレで、山道の斜面に群れて咲いている姿は雪国に多いスミレサイシンを思わせる。このスミレも幾度となくカメラを向けてしまうスミレだ。



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こちらは白味の強いナガバノスミレサイシン。
木漏れ日が射すようなスギ林の中にひっそり咲く姿がとっても目を惹いた。



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渓谷沿いではネコノメソウの仲間に会うのも楽しみのひとつだ。春まだ浅い渓ではハナネコノメが人気だが、そんな話題がひと段落する頃になるとヨゴレネコノメたちが目立ち始める。だけど、気の毒なのはその名前だ。「 ヨゴレ 」 とは恐らく 「 汚れ 」 のことなのだろうが、命名者は色付きの様子を「 汚れ 」 と比喩したのか… それにしても、もう少し洒落た名前は思い浮かばなかったものだろうか。ご覧のようにファインダー越しに合焦した瞬間など、ハッとするほど美しいと思うのだが。



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こちらはコガネネコノメソウ。
一見、ヤマネコノメソウやネコノメソウのようだが萼裂片の色合いがぐっと鮮烈なのが特徴。ヨゴレネコノメやネコノメソウに比べれば見掛ける機会は少ないけれど、渓流沿いを注意深く探せば必ず見つかる。



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去年出会った斑入りの素敵なヒナスミレに今年も会いたいと林道を急ぎ足で辿った。
ところが、不思議なことにそのポイントにヒナスミレの姿は影も形も無かった。斜面は崩れ落ち、きっとあのヒナスミレも根こそぎ削られてしまったのだろうとすっかり諦めムードになってしまった。そんな時目に入ったのがこのヒナスミレだった。いつもは引き返してしまうその少し先の斜面、思い掛けないプレゼントはひっそりと待っていた。



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こちらは、せっかくなのでカメラを替えて縦位置で撮影。



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森や丘を駆け回り、朝早くから夕方近くまでスミレたちにカメラを向けた今週末。今回のラストを飾るのは、いろいろ迷ったけれどやっぱりアオイスミレが相応しいだろう。
春早く、まだ枯れ色の林床にこのスミレを見つけた時、待ちに待ったスミレシーズンの開幕を実感してしまうのは私だけだろうか。清楚で透明感あるブルーの花弁がアオイスミレの揺るぎない印象だ。まだまだ元気な姿を見せて欲しいけれど、里山ではそろそろ春本番のスミレたちと入れ替わる時期も近い。
みなさん、ほんとお久しぶりでしたけど、拙作にお付き合い有り難うございました。
ネタが揃ったら、また第2弾! ですね。


<撮影機材>
Nikon Df
Micro NIKKOR 60mm2.8G ED
SONY Cyber-shot RX100Ⅱ






























































by windy1957 | 2015-04-05 15:34 | wild plant