pode ser um romance

週末はスミレに会いに ★ Returns ★ 〈後編〉

b0255992_116247.jpg
気ままなスミレレポの後編です。
たとえ季節外れの総括編であっても想像以上の反響に正直言ってビックリです。コメントの有無に関わらず、こうしてみなさんから多くの感心を寄せていただけるのは素直に嬉しいこと。
憧れのスミレとの嬉しい初対面、やり場のない虚しさを目の当たりにしたフィールドの足跡など、こうして振り返れば悲喜交々なスミレ巡りだけど、意のまま気の向くまま綴ってみますので、宜しかったらお付き合いくださいませ。



b0255992_12231817.jpg
私にとって、通い慣れた尾瀬以外では出会うチャンスの少ないオオバタチツボスミレだが、今シーズンは志賀高原でも観察することができた。木道から屈み込むような撮影スタイルはここでも同じだったが、それでも満足。「今年は会えない… 」 と思い込んでいた矢先での出会いだった。



b0255992_12384916.jpg
玉原高原のミヤマスミレは、花弁の色合いに変異があるのでちょっと悩ましい。タチツボスミレかと思って近づくと薄紫色のミヤマスミレだったり、そうかと思えばハッとするほど色鮮やかな群落に出会ったりもする。この日歩いたブナの森の林床は、目覚めたばかりのミヤマスミレでいっぱいだった。



b0255992_12451039.jpg
僅かな情報を頼りに、山梨の御坂山塊までこのスミレに会いに行った。
最初の目的地では予想通りの空振り。半ば諦め気分でイブキスミレを探した帰り道。車窓越しに見えたマルバスミレのようなシルエット、葉裏の紫色も一瞬見えたような気がした。 「 もしかして! 」 と車を停めて駆け寄ると、何の変哲もない石垣の隙間に花を咲かせていたのは紛れもなくゲンジスミレだった。一日中歩いても出会えなければ、こんな咄嗟な出会いもある。こんなところもスミレハントの面白さかも知れない。



b0255992_1314588.jpg
ナガハシスミレは、たとえば新潟辺りの里山を歩けば大概出会うことのできるスミレだ。雪解け間もない田んぼの斜面。オオバキスミレやスミレサイシンとともにナガハシスミレの咲く風景は、私にとって心の原風景でもある。



b0255992_13243590.jpg
Hybrid Romance NO1



b0255992_13303035.jpg
Hybrid Romance No2



b0255992_1331242.jpg
Hybrid Romance No3



b0255992_13313442.jpg
そのスミレは、長い間私にとって高嶺のスミレのひとつだった。
会いたい一心で参加した植物観察会。「たぶん咲いてますよ」 の言葉に後押しされつつも、尾根へと続く長い登山道を心細く見上げた。
気になっていた開花状態は上々で、もうすっかり有頂天。ガスの晴れ間、八方池を望む斜面に点々と咲くクモマスミレに同行者からも歓声が上がる。この時ばかりは人目も気にせず、腹這いになりながら、何度も何度もシャッターを切った。

b0255992_13521368.jpg
クモマスミレ その2



b0255992_13533656.jpg
キバナノコマノツメは印象としては高山のスミレといった感もあるが、信州あたりでは高原帯でも目にすることがある。
私は黄色いスミレには特別な思いを抱いているので、どんな時期に、どんな所で会っても時めいてしまう。



b0255992_14143497.jpg
今シーズンはナエバキスミレにも約束通り会うことができた。山から吹き降ろす冷たい風に耐えながらの撮影だったが、こうしたスミレとの会話にいつの間にか心もホットになってしまう。



b0255992_14271469.jpg
「 エゾノタチツボスミレが咲き出しましたよ 」 との嬉しいお誘いに、逸る気持ちで関越自動車道に乗った。
薄らと陽が射しこむような林道沿いの疎林内に、比較的背丈のある白いスミレがあちこちに花を付けている。一見、なんの変哲もないシチュエーションのようだが、なかなかどうして、私の住む埼玉あたりではどこでもそう簡単に見られるような光景ではないのだ。そんな愛しい思いでこの地に通うようになってから、かれこれ10年が経とうとしている。



b0255992_14493148.jpg
ヒゴスミレは決して珍しいスミレではないが、かと言ってどこでも見られるスミレでもない。
群馬県北部の山間。雨上がりの林道を登り詰めると、小規模な伐採地に出くわした。そこにはエイザンスミレやアケボノスミレと一緒に、はじめて目にするヒゴスミレもたくさん咲いていた。目を疑う光景とはこういう状況のことなのだろうか。ズボンも長靴も泥だらけになりながらヒゴスミレと遊んだ一日だった。



b0255992_1514683.jpg
フモトスミレと初めて会ったのは、川乗山の麓の小さな谷だった。「 これほど小さなスミレとは… 」 というのが素直な第一印象だった。まだ春浅い登山道では、咲く花もまだ少なくて、ベタッと座り込んだまま地面にカメラを向ける人なんてほとんどいない。大抵の登山者は「 何だろうね 」 と囁き合いながら通り過ぎて行く。
今シーズンは奥武蔵山系のとある山でフモトスミレと出会った。しかも、そのほとんどが葉っぱに斑の入った美しいタイプのものばかり。写真の出来は別として、まさにいがりさん曰く 「 ハイセンスな一品 」 を再認識した次第である。


「 週末はスミレに会いに ★Returns★ 前編/後編 」 をご覧いただきありがとうございました。特に珍しいスミレとの出会いこそありませんが、こうして今シーズンの出会いをまとめてみれば、改めてスミレへの思い入れは募ります。
年が明ければスミレシーズンも、あっという間にやってきます。
悩ましくもあり、嬉しくもあり、忙しい日々がまたやって来ますね。相変わらずの駄弁りが続きますが、また宜しくお付き合いくださいませ。
by windy1957 | 2014-12-29 15:45 | wild plant | Comments(14)
Commented by 深谷 at 2014-12-29 18:04 x
翼さんこんばんは。
スミレの魅力は語りつくせませんね。
もう理屈ではなくて何なんでしょう?
他の野草にはない特別な何かがありますね。

ご一緒した八方尾根、お目当てのスミレが咲いていて
案内人としてもほっとしたんですよ。
来年もどこかでご一緒したいですね。
中之条もあるようですね。
Commented by cyu2 at 2014-12-29 22:24 x
翼さんの撮るスミレはどの子もみんな生き生きと「私はここよ」という声が聞こえてきそうで。
どんな風にしたらこんなに気高く愛らしく撮れるんだろう?と思うほど素敵で。

やっぱり愛なんですね^ ^
Commented by windy1957 at 2014-12-30 09:24
深谷さん★
おはようございます。
理屈では語り尽くせないスミレの魅力、深谷さん、また来年
も刺激を分けてください。
つい、馴染のスミレや、身近なフィールドで再会の喜びに浸
っているうちに時期を逸してしまうスミレたち。深谷さんの
ようにフットワークが軽やかでないので、先送りのスミレた
ちがいっぱいあります。クモマスミレもそんなスミレのひと
つでした。
至福の時間、ありがとうございました。来シーズンはちょっ
と張り切ろうと思ってます。八方尾根、中之条… 都合が付
けば、ぜひご一緒しますので。
Commented by windy1957 at 2014-12-30 09:35
cyu2さん★
おはようございます。
今シーズンはいろいろと楽しいレポを読ませていただき、あ
りがとうございました。私の場合、山登りがメインではない
のですが、実はcyu2さんの山行データって結構参考になって
いるんですよ。
「愛」ですか… 一筋縄ではいかないスミレたちや、手強い
スミレ、拘りのスミレ等々思い起こせば悲喜交々でした。そ
れでもファインダーに浮かび上がったスミレたちにはどこか
で、何故か感謝してるんです。
これからも、きっとそんな想いでスミレたちと向かい合って
いくんでしょうね。
Commented by よしころん at 2014-12-30 22:09 x
翼さん、こんばんは~^^

前後編、かわいい可愛いスミレちゃんたちを堪能させていただきましたヽ(^o^)丿
こうして拝見させていただくと、やはりスミレってなんとも魅力的なお花だと思います。
でも1年経つとリセットしちゃうんですよね~^^;
来年もどうぞどうぞご教示お願いいたしますm(__)m

そしてどうぞ佳いお年をお迎えくださいませ♪
Commented by フクシア at 2014-12-30 23:21 x
この時季にスミレの写真はとても刺激的で良いですね。
ハイブリットNO3は私も見ています。もしかしたら、あのお山かな???と、推察していますが(^_-)-☆

時の経つのはジェットの様に早くてもう今年も終わりですね。スミレの季節も直ぐに訪れますよね。楽しみです(^^♪

来年もどうぞ宜しくお願い致します。何処かでお会い出来ると良いですね。

Commented by windy1957 at 2014-12-31 10:08
よしころんさん★
おはようございます。
あっという間に年の瀬ですね。
この一年、フィールドワークの総括は、森づくりと、やっぱりスミレハント
ですね。仕事の状況(勤務体制)にもよりますが、来シーズンはもう少し幅
を持ったフィールドワークに心掛けようと思ってます。そこそこの山登りも
考えてますので、その際にはぜひアドバイスなどお願いしますね。
少しネットから離れた環境に浸りますので、ご挨拶ができませんが、よしこ
ろんさんもよいお年をお迎えください。
Commented by windy1957 at 2014-12-31 10:20
フクシアさん★
おはようございます。
この時期のスミレもいいもんでしょ。レポを書いてる本人は反省しきりで
したけど、そのひとつがハイブリットNo3のスミレです。これはフクシア
さんもよくご存じのミツモリスミレですが、もっと丹念に探すべきでした。
恐らく観察地もフクシアさんが確認した場所と同一だと思います。あの時
は予想以上の急登の連続に完全にへばってしまい、集中力を欠いていまし
たね。でも今度は大丈夫です。来シーズンはポイントを絞って再トライし
てきますので。
まずは早春の裏高尾の渓から。目覚めたばかりのアオイスミレに今から思
いを馳せてます。
Commented by てばまる at 2014-12-31 12:41 x
後編拝見~
わたしの憧れのクモマスミレ! 今年も叶いませんでしたが、やはりちょっと無理してでも日帰りでも行きたいな~という来年への抱負です。とりあえずこいつを見ればタカネスミレ系はコンプリートですから。

ナガハシスミレもながいこと会ってません。新潟寄りの尾瀬にもあるといいのですが・・・ 尾瀬と言えばオオバタチツボスミレですね。あそこだけ見てるととても絶滅危惧種とは思えないくらい咲いてますよね(^-^;)
Commented by windy1957 at 2014-12-31 18:23
てばまるさん★
いつもありがとうございます。
私もクモマスミレは長年の憧れでした。でもチャンスは来るものですね、ひ
とつのキッカケになったのが植物観察会へのお誘いでした。その気にさえな
れば会いに行けるスミレですが、やっぱり「機会」というものがあるんで
しょうね。
来季は私ももう少しチャレンジしたいと思ってます。スミレはもとより、会
いたい花々もたくさんあります。てばまるさん、機会があればご一緒したい
ですね。特にスミレのハイブリット、てばまるさんの「勘」に肖りたいもの
です。
Commented by bjynp at 2015-01-03 20:03
翼さん、明けましておめでとうございます♬
前編後編一気に拝見しました。翼さんのスミレに対する愛がすごく表れていますね。
うーん、僕も書き方を考えないといけないと思いました。
昨年はいがりさんの観察会でお世話になりました。今年もどこかでお会いできることを楽しみにしています。
アッキーマッキー
Commented by windy1957 at 2015-01-05 09:12
アッキーマッキーさん★
明けましておめでとうございます。
年末に書き込みをいただきましたが、ご挨拶が遅くなって
しまい、申し訳ございません。
スミレに対する愛… そうかも知れませんね。植物の中で
も、スミレに寄せる愛おしさは特別ですものね。
今シーズンもどこかのフィールドでご一緒したいですね。
できれば一緒にスミレハントでも。
今年一年も宜しくお願いします。
Commented at 2015-03-07 18:43
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by windy1957 at 2015-03-08 11:31
hayakawaさん、拙い写真ですがお役に立つのであればお使いください。