pode ser um romance

奥多摩 「むかし道」 を歩く

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まるで、陽だまりでした。
そんな言葉がピッタリの秋の一日。ふと、思い立って歩いた奥多摩のむかし道。それは、モミジの紅葉が彩る美しい渓谷と、古の往来を偲ばせながら山間を縫う細い一本道の物語だった。



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噂に聞いていた白丸湖。
タイミングが合えばオーロラのように揺らめく水面に出会えるかも知れない… そんな思いに駆られ、急遽の寄り道。バスの発射時間を気にしつつ、川岸の散策路足早に辿った。



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水面には対岸の森を染めた紅葉が映し出されていた。まだ陽の届かない朝の岸辺に、ポツンとひとり釣り糸を垂れていた。



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奥多摩むかし道とは、奥多摩町氷川地区から旧小河内地区までの旧青梅街道を巡る古の道だ。
全長は約10kmほどだが、今回は奥多摩駅から西東京路線バスを使い、板小屋というバスで降り、奥多摩駅までむかし道を辿ることにした。
バス停からこんな感じの苔生した石段をしばらく下る。多摩川の瀬音が大きくなるあたり、ひょっこりとむかし道に出くわす。



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「むかし道」 と呼ばれてはいても、点在する集落では今でも重要な生活道になっている。



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辺りは紅葉(黄葉)真っ盛りだ。逆光に浮かび上がったイロハカエデの露出に四苦八苦。
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四苦八苦 その1
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四苦八苦 その2
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四苦八苦 その3



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真っ黄色に染まったウリカエデ。露出はぐっとアンダー気味で。



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一陣の風に惜しげもなくハラハラ舞い散るコナラ。逆光の中、見事な色合いで浮かび上がる姿は独特の趣がある。まさに一瞬の煌めきだ。



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こんな点景に、ふと、山里の生活を垣間見る。



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薪の積み方ひとつを見ても使い勝手と工夫を伺わせる。



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素朴な生活のひとコマ。



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吊り橋の袂にはこんな石碑が。



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向かいの山肌にもカメラを向けるが、オート撮影ではこんな感じでなんとも寒々しい紅葉になってしまった。



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シルエットになったスギ林の向こうに燃える紅葉。
南東アラスカの森のワンカット。星野道夫の目線が頭にこびり付いていて、つい、同じようなフレームを探してしまうけど、到底敵わぬ出来なのはお察しのとおり。



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小鳥の群れが頭上で騒いでいる。望遠レンズで覗くと、シジュウカラ、コガラ、エナガの混群だった。



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里山でお馴染みのコナラだが、この日はあちこちで息を呑むほどの色合いを披露してくれた。



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かつて、奥多摩湖(小河内ダム)建設のために資材運搬を担った軌道跡。民家の頭上には、今なお高架橋が残っている。



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むかし道のひとコマ。時折、車道から外れ、こして階段を上る個所がある。



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紅葉のバックをぼかして浮かび上がったエンコウカエデの黄葉。



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今回の終点、奥多摩駅ももうすぐだ。



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山間に点在する人家。奥多摩ではお馴染み、かつ見慣れた光景のひとつ。



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そして、ここにも軌道跡が残っていた。往時はこの線路を資材を積んだ車両が頻繁に往来していたことだろう。



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町の喧騒が時折届くむかし道。木々の間からは現在の家並みが見え隠れする。



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そして、ゴールの奥多摩駅に到着。いやいや、歴史を辿りながら紅葉(黄葉)満喫のトレッキング。なかなか面白かったし、灌漑深かった。
今回の行程は距離にして約5km。心地よい疲れとちょっとした達成感。たまには地元の小洒落た居酒屋あたりで生ビールでもキューっといきたいところだが、ここから家まで愛用の軽トラで1時間以上の道のりがまだ残っているので、止む無くお預け。
ということで、お疲れさん。
by windy1957 | 2014-12-01 17:27 | in my life | Comments(14)
Commented by てばまる at 2014-12-02 09:41 x
板小屋からだと全体の7割くらいですね、それでも歩きごたえがあるでしょう。若いころは見向きもしなかった街道ですけど、最近はちょっと気になる存在です。歳ったせい?(^^;) 
夏は暑いですけど、スミレの時期や紅葉のシーズンにのんびりと歩くのもいいルートですね。とても同じ東京都とは思えない山間の営みを見ることが出来てとても新鮮な気持ちになります。

白丸湖も寄られたようで紅葉がい感じだったようですね。やはり午前中の光の方が綺麗ですね。
Commented by windy1957 at 2014-12-02 15:40
てばまるさん★
てばまるさん、年齢と共に趣も変わるんですよ、きっと。
さすがに奥多摩湖からですと、ちょっと躊躇してしまいますね。ま、時季によっては面白く歩けるかも知れませんけど、
紅葉なら惣岳渓谷でも十分に楽しめますね。
スミレの時期ですか?スギ、ヒノキの森は穴場なので、名栗
方面同様、意外と面白いかも知れません。
Commented at 2014-12-02 20:42
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by windy1957 at 2014-12-03 08:45
sizukuさん★
おはようございます。
奥多摩むかし道、ふと思い立って歩きたくなったもので。
ちょうど紅葉の頃、予想どおりの渓谷美でした。適度な起伏、
トイレも完備されていますし、季節を感じながらのトレッキ
ングにはちょうど良い行程ですね。
スミレをはじめ、花々の時季もきっと素敵でしょう、ぜひ歩
いてみたいです。
奥多摩湖からのコースはまだ未知なので、こちらにも興味が
あります。奥多摩って、歴史、自然共々本当に素晴らしいエ
リアだと思います。
お薦めスポット、ぜひ今度は案内してください。
Commented by cyu2 at 2014-12-03 10:47 x
こんにちは~

うーーん、とうなってしまいました。
何度か見ている場所なのに、翼さんが表現するとこれほど素晴らしくなるとは!
むかし道、素敵ですが写真に収めるとなると電線が入ったりイマイチ構図が難しいですよね?
それなのに・・・こんなに素敵に( ̄▽ ̄)ヒヤー♪
>釣り糸を垂れて
の写真なんて水に映る紅葉がアートです、釣り人が入ってまた更に・・・うっとりです。
資材運搬用の線路だというのも先日見たばかりだったので謎が解けてスッキリできました。
Commented by windy1957 at 2014-12-03 12:40
cyu2さん★
こんにちは。
いつもありがとうございます。
実は、はじめてのむかし道でした。渓谷沿いの小道、何か
撮れるだろうとノンビリ歩いてきました。花々の咲く頃も
良さそうですね。
写真って、やっぱり第一印象ですね。釣り人の写真も角度
やアングルを変えて何枚か撮りましたけど、やっぱり最初
のカットがいちばんでした。最初に受けた感動、色、大き
さ、角度等々自分を信じましょう、な~んて、偉そうにね。
民家の裏手の高架橋(軌道跡)。奥多摩湖ダム建設のため
の資材運搬用の線路だったようですね。このアングルって
cyu2さんの写真が頭の片隅に残っていたのかもね。
Commented by at 2014-12-04 09:17 x
おはようございます。
釣り人と紅葉の映り込み、素晴らしすぎます!
油絵の世界ですね。
積み上げたマキの写真も面白いですね~。
山間を縫う細い1本道…歩いてみたいものです。
でも、何を見つけるかは、人それぞれなのでしょうね。
翼さんが見つけたものを見せていただいて、良しとしましょう。
Commented by windy1957 at 2014-12-04 14:05
空さん★
こんにちは。
いつもありがとうございます。
釣り人の画像は、一瞬の閃きのようなものでした。見た目
とレンズを通した画像の出来とは必ずしも一致しないと思
いますが、この画像に関しては見た目のとおり再現できた
感じがします。ま、たまたまの偶然かもしれませんんが…。
むかし道、たまにはこういうトレッキングもいいものです
ね。その気になれば被写体は数えきれない、そんな印象を
受けました。そして、空さんが言うとおり、「何を見つけ
るかは、人それぞれ」ということも同感です。
Commented by イナ at 2014-12-04 18:13 x
こんにちは。
苔むした古い石段と、なにやら当番の係りをあらわすのか
古い木札。こういうものを見せられるとぐっと来てしまいます。
特に木札の長い年月を偲ばせる表情が良いですね。
紅葉に四苦八苦されただけあって素敵です。
Commented by windy1957 at 2014-12-05 10:44
イナさん★
こんにちは。
いつもありがとうございます。
木札は資源回収の当番表のようでした。風情ある点景だなぁ
と思ってカメラを向けましたが、イナさんにも共感していた
だき嬉しい限りです。
紅葉(黄葉)は何度撮っても難しいですね。特にピーカンで
は成す術もありません。多少の犠牲は払ってもアンダー気味
の方が功を奏すようですが、どうでしょう。
週末の里山歩きも天気次第です。その前に明晩の忘年会は自
重しないとです(笑)
Commented by MIURA at 2014-12-06 17:09 x
本州で羨ましいのは、秋という季節が、じわじわと訪れ、その期間が長いことです。
北国では、あっという間に終わってしまう感があります。
秋を楽しむ、という風情ではありません。
それと、木々の種類が多いので、秋の装いは味わい深いですね。
ま、北国は刹那の潔さというか、派手に散りゆく季節なのでしょう。
 
しっとりとした写真を楽しませていただきました。
「いにしえ」を感じられるショットばかりでした。
 
Commented by フクシア at 2014-12-08 23:34 x
四苦八苦のカット、木札、釣り人等々、素晴らしいです!
今時こんな薪を目にするなんて、逆に新鮮さを感じました。このような歩きも良いものですよね。

話は変わりますが、何処かでお会いしているかも知れませんね。と言いますのは、奥武蔵&外秩父山麓の時のスミレの写真が同じ被写体を写しています(私はブログにアップしていませんが。)
来年スミレハントで何処かで出会うかも知れませんね。
Commented by windy1957 at 2014-12-09 10:40
MIURAさん★
こんにちは。
ごめんなさい、すっかり返信が遅くなってしまいました。週末
からいろいろとゴタゴタしてまして。
そうですか、秋を楽しむという風情…。確かにこちらでは木の
葉の季節という趣があるように感じますし、色づく森を楽しむ
という感もあります。森の中でもの想うなんて、ピンと来ませ
んか?
いつの日か、落ち葉の小道をご一緒できる日がきっと来るでし
ょうね。奥多摩むかし道、MIURAさんと歩いたなら、どんない
にしえに出会えるのでしょう…。

Commented by windy1957 at 2014-12-09 10:52
フクシアさん★
こんにちは。
返信が遅くなってしまって、ごめんなさいね。
四苦八苦のカット、単なる未熟な腕前の暴露ですよね。見返
してみると、なんか照れくさいですね(笑)
奥多摩むかし道はおススメですよ。今度はスミレの頃に歩き
たいです。
ということで、奥武蔵&外秩父山麓のスミレ、同じ写真があ
りましたか?ということは、あの山、そしてあの山道ですね。
苦しい急登、何組かの登山者にも会いましたし、単独の女性
ともすれ違いました。もしかして、あの時… いや、気のせ
いかも知れません。
来シーズンのスミレハント、きっと何処かでお会いできます
ね。楽しみにしてます。