pode ser um romance

週末はスミレに会いに 2014 「奥多摩&上州の山からお届けデス」

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鷹ノ巣山や雲取山を眺めながらひたすら急登を辿った。
登山が目的ではないので、花が無ければ頂を目指すことには拘らない。が、しかし、先日の蕨山の惨敗が幻影となってチラつくものだから、今回は自らのけじめとして1500m弱の頂を恨めしくも目指したのだった。
5月初旬、この山域でも標高1000mを超えたあたりでは木々は芽吹いたばかり。この空気感というか、新緑の息吹が実にいい。
今回はちょっとした手違いで登り始めたのは北斜面。予想どおりスミレはほとんど見当たらなくって、ただひたすら心細い山道を辿る羽目に。

ということで奥多摩と上州、行きつけの山々からのレポです。
特に珍しいスミレたちを紹介するまでもなく、約束どおりの再会が本来の目的なので多分に自己満足&自己陶酔型の仕上がりになってますけど、よろしかったらどうぞ。






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3月下旬の高尾、4月中旬の外秩父、そして今回の奥多摩。
今シーズンはどこを訪ねてもナガバノスミレサイシンが出迎えてくれた。



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フモトスミレもここではほとんどが斑入りタイプのものだった。コンパクトにまとまった端正な面立ちのスミレだが、撮影となると意外と難しくって未だに気に入った写真が撮れないスミレのひとつだ。
ちなみに、左の影は大きな切り株によるもの。



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陽当りの良い尾根筋では、いたる所でミツバツツジが見頃を迎えていた。
ミツバツツジも数種の仲間が知られているが、決め手は雄しべの数だ。ミツバツツジは埼玉県内の山地帯に比較的多いが、その華やかさ故に盗掘が後を絶たないのは残念なことだ。



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見上げればハウチワカエデも今まさに新緑の時。
紅葉の頃、あの燃えるような緋色への化粧準備は、すでにこの時季からもう始まっている。



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スギ、ヒノキの植林帯へ入ると途端にエイザンスミレが目に付くようになる。スギの葉っぱを分けて顔を出したエイザンスミレはまだまだ旬な状態だ。



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こちらは別の斜面で出会ったエイザンスミレ。
スミレの中では比較的大きな花弁で目立つが、登山者の多くはほとんど気に留めることはない。



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こちらはほんのり薄紅色のエイザンスミレ。その存在は遠くからでも見極められるほど自己主張しているように見えた。



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ハァハァ、ゼェゼェでやっとたどり着いた頂上。
こじんまりとした山頂広場には、次から次へと賑やかな登山者がやってくるので早々と退散することに。



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頂上の喧騒を回避したプライベートベンチで昼食
久々のバケットサンドに、ボリューム満点の爆弾おにぎり。もう一品は最近お気に入りのクロワッサンドーナッツ。



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下山は南向きの斜面をジグザグに下ってゆく。
登ってくる時とは対照的に花数が断然多い。ヒゲネワチガイソウの株もあちらこちらで目に付く。



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去年登った時にモミジガサの多さにびっくりした。今回も楽しみにしていたがすでに食べ頃を過ぎたものが多かったようだ。山菜名はシドケといい、クセの無い山菜として人気がある。地域によっては「木の下」とも呼ばれるが、そう言われれば確かに木の下にたくさん生えている。



 
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登山道沿いにはハシリドコロもいっぱい。
これを誤って食すると、所かまわず走り回るほど苦しむことから「ハシリドコロ」と呼ぶ。まさに死ぬ苦しみを味わう苦しさだという。毒草やキノコはほんとうに怖い。



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振り向けば透過光の新緑が眩しいほど。
樹木の構成は、ミズナラ、チドリノキ、カツラ、クマシデ、トチノキなど。



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陽はすでに傾き始めていたがシコクスミレの咲く斜面にやっと到着。
昨年よりは若干花数が増えている感じだが、葉っぱの数に比べると花付きはあまりよくない。ちょうど見頃を迎えた感じだが、ここはほとんど登山者が通らないので、ゆっくり心行くまで観察することができる。



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シコクスミレはこんなふうに可愛らしいハート型の葉っぱが特徴。



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純白の花弁にあっさりとした紫状線。花姿もこんな感じでちょっと独特。



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おッ、ケイリュウタチツボスミレ! と言いたいところだが、お馴染みのなんちゃってタチツボスミレでした。



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さて、愛車は一路上州へ。
山肌はまだまだ新芽の頃。お目当てのスミレは如何なものか、時期としては微妙かも…。



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いつもここで一息入れる。
ミソサザイがすぐ目の前で囀っていて、望遠レンズがあればベストショットが撮れたろうになぁ… と悔やむ。



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ちょっとしたスペースに車を止め、ブナの森へ分け入る。小首をかしげたように出迎えてくれたのはエンレイソウだ。



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ここではアオイスミレもまだまだ見頃。



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渓流沿いではキクザキイチゲも点々と見つかるが、眠りから覚めるにはもう少し時間が必要なようだ。



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青紫の塊は遠目にも目を惹いたが、その正体はヤマエンゴサクだった。



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里山ではまず見かけることのないアスナロも、北関東あたりの標高の高い山ではお馴染みの樹木だ。
アスナロの特徴は、葉っぱの裏を見るとご覧のように白く太い気孔帯が目立つこと。アスナロの語源 「明日はヒノキになろう」 とは、俗説との見解もあるということだが、さてさて…。この写真を撮っていたら、通りがかりの男性ハイカーが 「それ、なんですか?」 と聞くので、アスナロですと言うと 「明日はヒノキになろう」 と呟きながら、同じように葉っぱの写真を撮っていた。



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本日、お目当てのスミレその1、ミヤマスミレ。
ザラザラと崩れそうな斜面にいっぱい咲いていたが撮影には一苦労。こんな時はできるだけ自生地を荒らさないようにしたい。



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この赤紫色のような色合いがなんとも言えない。山地帯を代表するスミレのひとつで、花弁の色合いや花姿も様々。久々に良い状態のものに出会えた感じだ。



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こちらもかなり急斜面で撮ったもの。少々手を入れたが、ほぼ忠実に色再現ができたと思う。ところが、職場のPCで開いてみたらやけに青味がかったか花弁の色合いになっていた。さて、みなさんのPCではどんな色合いに写っているでしょう。



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傍らではニョイスミレもぼちぼちと。



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この頃、風が強く吹き始めTシャツ1枚でブルブル震えていた。このフキノトウはそんな状態で撮ったもの。



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オオタチツボスミレも会いたかったスミレのひとつ。



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オオタチツボスミレは真っ白な距がポイント。里地ではまずお目に掛かれないスミレだが、ちょっと標高を上げればあちこちにたくさん咲いている。



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まだまだ蕾も多いのでこれからが旬でしょうね。



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オオタチツボスミレの花姿はこんなふうにとてもスレンダー。



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最後は番外編。
関越自動車道駒寄PAのかき揚げ天そば。何を隠そう私は昔からこれが大好物。470円というリーズナブルさも魅力のひとつだ。PRではなくて、あくまでも個人的な味覚の問題、ということであまり深入りしないでくださいな。


<使用機材>
Nikon D800E
60mmED F2.8Macro
SONY cybershot RX100Ⅱ























































































































































by windy1957 | 2014-05-12 00:01 | wild plant | Comments(10)
Commented by kazematikado at 2014-05-12 17:22
奥多摩の山にいらっしゃったのですね。あのブナとカツラの渓流の道は見覚えがあるような(^^)
端正な緑の葉っぱ、シコクスミレの清楚さが際立って美しいです。
翼さんの撮るナガバノスミレは、凛々しくて潔いなといつも感じてます。
透過光のミドリも美しいですね。すっかり緑が濃くなってきましたね。
先日、桐の花を見かけて、季節の移り変わりの速さに驚いてしまいました。
スミレ巡り、今度はどちらに?(^^)
Commented by cyu2 at 2014-05-12 20:14 x
ん~見どころ満載でどこをカットするかが難しいコメントです・笑

まずシコクスミレはまだ会ったことがないか、会っても素通りしているかな私ですが、白くちょっとおすましサンな表情がいいですね。
ハウチワカエデのみずみずしさも伝わってきます、ヤブレガサを傘の下から撮るのは大変でしたでしょう~でもとっても素敵な一枚ですね。
ミヤマ菫も大タチツボスミレも見たことないか見逃しているのか・・・
翼さんのところに来るといつも勉強になります!
奥多摩は三頭山ですかね~(*^_^*)
私も大好きなお山ですけどこの冬は雪が多すぎて近寄れなくて、
いつのまにかこんなきれいな新緑の森になっていたんですね♪
Commented by よしころん at 2014-05-12 20:38 x
まぁ~、可愛いスミレちゃん♪
と思いながら拝見していると、ラストに駒寄の味覚が~!!!
私達かなりの駒寄PAファンでございまして~~
名前をド忘れしましたが、おきりこみ風うどんと飲むヨーグルト「贅酪」はヘビーにローテーシュンしております(笑)
今日もまたムムムなスミレちゃんに会いました ^^;
Commented by てばまる at 2014-05-12 21:52 x
ミヤマスミレ、尾瀬ではいっぱい見ますけど、こちらではほとんど見ないですから、奥多摩産もみてみたいものです。雲取山ありにいけば見れるかな~? キバナノコマノツメも雲取山ですね。なかなか遠くて・・・

爆弾おにぎり、最近あちこちでみかけますが、岡山駅で購入したのは拳2つ分くらいもあるやつでした。でも食べにくかったです(^-^;)

Commented by bjynp at 2014-05-13 01:25
こんばんわ♬
今日は飲み会に誘われて帰りが遅く、ついついいつの間にか寝てしまってました。ようやく目覚め、これからお風呂です。
所変わればスミレも変わるですね。東海エリアならシコクの咲く場所ならトウカイも群生していることが多く、渓流にはケイリュウタチツボスミレが咲き、ニョイも日陰ならヒメアギスミレが見られます。
でも、青色のキクザキイチゲは見れないし、こんな可愛らしいエイザンも少なく、ミヤマスミレもこれほど色濃くないです。
それぞれ見所がありますね。
アッキーマッキー
Commented by at 2014-05-13 12:51 x
風街角さん★
こんにちは。
昼過ぎから陽が射してきましたね。相変わらずうだつの上がらない
スミレハントをご覧いただきありがとうございます。スッミレというの
は不思議な魅力があって、毎年見ているものでも飽きが来ることが
なくて、また会いたくなって山を巡ります。シコクスミレもそんな愛し
いスミレのひとつですね。
あの渓流沿いの山道、たぶんご想像のとおりですよ。カツラの大木
やチドリノキが生えている場所です。先日は玉原に行ってきましたけ
どとても寒くてじっくりスミレが探せませんでした。それでもミヤマスミレ
やオオタチツボスミレに会えて最低限の目的は達しました。
スミレハントも後半戦。今週末は黄色いスミレに会いに行こうと思って
ますが、これも所用が無ければの話です。6月は最終ラウンドですが、
信州あたりの高原帯をウロウロしようかと思ってます。
Commented by at 2014-05-13 12:58 x
cyu2さん★
こんにちは。
いつもありがとうございます。
シコクスミレ、まだ会ってませんでしたか?仰るとおり見逃している
可能性もありますが、隔離的に分布しているスミレなので、どこでも
見られるスミレでもないようです。ポイントはハート型の可愛らしい
葉っぱですからぜひインプットしておいてください。
三頭山、バレちゃいましたね。この時季、一度は登る山ですが頂上
にたどり着いたのはこれで2回目です。いつもはスミレが見れなくな
れば引き返してしまうものですから。
今の時季は新緑が素晴らしいですね。この緑のシャワーの中に居る
だけでも気持ちが安らぎますし、目頭が癒される気がします。
Commented by at 2014-05-13 17:17 x
よしころんさん★
こんにちは。
おぉ駒寄PAのファンでしたか。関越を使った遊びの帰りにはほとんど
ここへ立ち寄ってかき揚げ天そばを食べてましたけど、先日は久々に
立ち寄りました。
なるほど、やっぱりお気に入りメニューがありますね。何とか風うどん
と飲むヨーグルトは今度賞味してみましょう。
ムムムのスミレ、チラッと拝見しましたので後ほど書き込みますね。
スミレハントもそろそろ終盤戦、北方方面や高い山に行かないとな
かなか会えなくなってきましたね。とりあえず今週末はまた上州あ
たりに遠征予定です。給料前だし金欠病だけど美人さんの誘惑に
は負けますね(笑)
Commented by at 2014-05-13 17:28 x
てばまるさん★
こんにちは。
いつもありがとうございます。
ミヤマスミレは奥多摩あたりですと高度を上げないと会えませんよね。
雲取とか奥秩父の高山帯あたりでしょうか。今回の撮影地も群馬県
ですが標高は1500mを超えてます。尾瀬あたりで見られる個体と
は少し花姿が違うようでややふくよかな感じです。色合いも赤紫が
強い感じですよね。
私もピークハンターではないのでスミレだけで高い山に登るのはち
ょっと考えてしまいますが、そんな考えではいつまでたっても高山性
のスミレには会えませんね。
とりあえず6月は高山性の黄色いスミレを狙ってますが…。

PS
今回調達した爆弾おむすびは食べやすい大きさですよ。中身の具材
もバラエティです。ここのところ病み付きなんですよ。
Commented by at 2014-05-13 17:37 x
アッキーマッキーさん★
こんにちは。
ようこそお出でくださいました。
実はトウカイスッミレもアギスミレも未だに会えず仕舞いで、今シーズ
ンももう期待薄ですね。
アッキーマkッキーさんはいろいろフィールドをご存じのようですから、
機会があったらぜひご一緒したいところです。ここのミヤマスミレはほ
んとうに色合いが濃いですね。遠くからでも、おやっ?と思うくらいで
す。形もご覧のようにふくよかな花弁ですから群れて咲いているとなか
なか見応えがありますよ。
スミレハントも今週末の上州、来月の信州、そして7月の尾瀬至仏山
で終了です。毎年計画している新潟とか、秋田まではとても手が回り
ません。