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pode ser um romance

週末はスミレに会いに 2014 「高尾山系&外秩父山系」

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何んと言うか、気持ちと行動がまるで空回りしている今日この頃。
なんとも効率の悪いスミレ行脚が続いている。
4月。高尾山系だけでも4回のチャレンジにも関わらず、お目当てのスミレに会えないまま徒労の踏査は続くばかり。
と、まぁ愚痴っても仕方ないので、一応のフィールドワークということでお馴染さんとの再会のレポなんぞ、ちょこっと。



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高尾山3号路。
この日は珍しく家内も同行してのスミレ巡りとなった。タチツボスミレやナガバノスミレサイシン、ヒナスミレがまだまだ見頃で、カメラ片手に遅々として歩の進まない私を尻目に、家内の足取りはいたって軽い。
スミレか?と思ったが、突然目の前にヤマルリソウの群生が現れた。ヤマルリソウの別名は 「山鶯」。花言葉は 「私は考える」 。さっさと先を行ってしまったあの方は、この群生を目の当たりにして何を思っただろう…。
ここでもまた、カメラを取り出してしばらく座り込む。



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このあたりから、ポツリポツリとエイザンスミレが出始める。スミレに興味を持ち始めた頃は、このスミレの地域変異が面白くて、ずいぶんとあちこちの山を歩いた思い出がある。



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こちらはナガバノスミレサイシン。
このあたりの山域では早咲きの部類に入るスミレだけど、まだまだ見頃な状態でいっぱい咲いていた。



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そしてここでもヤマルリソウの群生が。(こちらはやや空色タイプの花弁)
実際は斜面いっぱいに咲いていて、とても見事。ここでも座り込んでカメラを構えていたが、行き交うハイカーや登山者は目もくれず黙々と過ぎ行くばかり。



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ヒナスミレもまだまだ見られたが、さすがに花弁の傷んだものが多い。
ところどころで、ハッとするほど鮮やかなものも出てくるが、やっぱり花の状態がイマイチ。このヒナスミレは比較的無難なタイプかな?



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こちらのヒナスミレも比較的傷みの少ない方だ。
もう少し時期が早ければ、さぞかし美しいヒナスミレロードだったに違いない。



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こちらは葉っぱに薄らと斑の入ったタイプ。
これまでの経験だと、どういうワケか斑入りタイプのヒナスミレは日陰に咲いていることが多いような気がする。正しくここもそんな環境。WBをあれこれ変えて、比較的忠実な色合いになったのがこの画像。



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タチツボスミレの群生もあちこちに。
春真っ先に再会を果たしてくれる愛しいスミレなのに、春も本番を迎える頃にはその印象もだんだんと薄れてしまう。
「初心に帰ろう」 と改心し、この日はタチツボスミレにもいっぱいカメラを向けた。



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ここは外秩父山系の一角。
この時季には必ず訪ねる秘密のフィールドだ。足の踏み場も無いほど咲き揃うヒナスミレやアケボノスミレを期待したが、残念ながらまだまだ閑散とした状態、百花繚乱の花園はこれからが本番という感じだった。
林床を一面に埋めるヤマエンゴサクも、今はまだ点々と咲くばかり。



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気を取り直して次なるポイントへ。
昨年は斜面をピンク色に染めたナガバノアケボノスミレの群生地だが、ここでもやっと数輪が咲き出した程度。それでもこの美しい花色との再会には、やっぱり心が躍る。



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こちらもナガバノアケボボスミレ。
ノイバラの棘と格闘しながら撮った痛恨のカット。



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ご覧のように蕾の状態もあちこちで散見できたけど、昨年ほどの群生規模ではない。辺りの植生遷移も進み、先行きがちょっと心配。



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アズマイチゲもあちこちで花盛りだ。
このあたりでは稀にキクザキイチゲも混生しているらしいが、私はまだ出会ったことがない。



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こちらは林道脇の日陰に咲くナガバノスミレサイシン。
このあたりに咲くのはみんな白花タイプで、日本産のスミレではいちばん長たらしい名前、シロバナナガバノスミレサイシンとも呼ばれる。



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山菜の話をちょっと。
この時季には山菜にも目移りがしてしまうのは毎度のことだが、これはウバユリの若い葉っぱ。山菜のレシピ本などを捲ると 「お浸しや、天ぷらなどで美味しく食べられる」 と書かれているが、私は未だに試したことがない。テカテカとした鮮やかなグリーン、まるで血管のように広がる赤紫色の葉脈。どうしても食べてみたい、というほどのものでもなく、こうした感覚はキノコにも同じようなことが言える。
「毒があるか、無いか」 「美味しいか、不味いか」 まずは食べてみてから…? ちょっと気取って言わせてもらえば、山菜でもキノコでも、少なくとも私はそういうスンタンスじゃないっスね。



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実は密かに期待していた特別なエイザンスミレがある。だけど、残念ながら今日も会えず仕舞い。
エイザンスミレが点々と咲き続く林道。この地のどこかに、憧れの… 麗しの… 花姿がきっとあるに違いない。



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最後を飾るのはスミレ(mandshurica)の登場。
〇〇スミレという名前ではなく、いわゆる 「スミレ」 と呼ばれるスミレである。
このスミレ、一見、なんの変哲もない車道脇の草地に大発生していた。私がはじめて気付いたのは昨年だが、恐らくその前からの現象だろう。所によっては足の踏み場もないほど咲き誇っている。まったくの普通種だが、どういうワケか私の家の周りではあまり見掛けない。
由緒正しいスミレ色、というのは、果たしてこんな色合いのことを指すのだろうか。あまりのピーカンであるが故に、ちょっとドギツイ色合いになってしまったけれど…。


<撮影機材>
Canon EOS 5DMarkⅡ
Tamuron Sp90mmMacro
SONY cybershot RX100Ⅱ

by windy1957 | 2014-04-18 13:15 | wild plant