pode ser um romance

里山逍遥 No11 「冬木群に寄せて」

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年明け早々は酒に呑まれてしまい、山歩きどころか里山さえうろつくことができなかった。
呑んだり、食べたり、寝たり… これではあまりにも堕落してしまっているので、正月休みも残すところ一日、馴染みの森をゆっくり歩いた。
あえてこの時季。目に映るものといえばとりたててトキメクものは無いけれど、いつもの小径、いつもの木立、いつもの水辺が変わらずそこにあるってこと。本当は、それがとても意義深いことなのかも知れない。





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サクサクというか、サラサラというか、木の葉の積もった道を歩く感触はこの時季ならではのものだ。
家を出る時は冷たい北風が吹いていたが、ふと気付けば森の中はとても穏やかだ。



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このところの冷え込みで、ため池には氷が張っていた。
氷と光と影と… どこか響いてくるものがあるけれど、画像にしてみればご覧のとおり。常々 「画像は心模様の投影」 だと思ってるけれど、イマイチ技量が伴ってませんね。



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この辺りはいつも冬鳥を探す場所。
声はすれど、姿は見えず。
羨望の冬鳥たち。
まだまだ少ないけれど、少しずつこの森に還って来てるような気がする。



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この時季にはハッとする色。
枯れ色の林床、シケシダの緑が冬陽に映えていた。



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森の中において、ヤマザクラの寿命は思うほど長くない。
この樹の樹齢もせいぜい30年程度だろう。すでに貝殻のようなキノコがびっしりと生えていた。恐らく樹体内は悲惨な状態、悲鳴を上げているだろうがそれでも凛と立っている。森の中ではいろんな生き様を見ることができる。



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こちらは生死のドラマのワンシーン。
狙われたのはキジバトか…。
森の上空を舞う猛禽は孤高かつ勇壮だが、こうした犠牲の上に成り立つ 「生」 であることも覚えておいて欲しい。



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映された冬影 NoⅠ
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映された冬影 NoⅡ



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またまた登場、ルリビ君。
カメラに装着したレンズは400mm。合焦ギリギリの所まで近づいては愛嬌を振りまいているが、それでも彼らは必ず一定の距離は保っている。たぶん、それが最低限の野生との距離なんだろう。



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こちらは今冬初確認のイカル君。
約10羽ほどの群れでゴンズイの実を盛んに食べていた。彼らは意外と用心深いのか、近づこうとするとすぐに飛び立ってしまい、なかなかそれらしい写真が撮れない。
ご覧の画像は20mほど離れている木立の中、やっと撮れた1枚がこれ。(大トリミング)



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真冬になっても葉を落とすことなく、いつまでも茶褐色の葉っぱを付けているヤマコウバシ。
青葉の時季には他の樹木に紛れてしまいあまり気付くことはないが、冬木立の中、しかもご覧のように陽に透けた姿は存分にその存在を主張している。だから、ついついカメラを向けてしまう。この時季になると、ヤマコウバシにはどことなく親しみが湧く。



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ゆっくりと、たっぷり森を歩いて冬木群に探した12枚のカット。
何か言いたい最後の1枚、どんなタイトルにしましょう。
ま、蛇足だけどね(笑)


The end
by windy1957 | 2014-01-08 22:18 | memory of Satoyama | Comments(22)
Commented by yamabousi-28 at 2014-01-08 22:46
馴染みの里山、勝手知ったる場所、サクサクと落ち葉を踏んでいると、落ち着くのでしょうね。
多様な環境、これからが楽しみですね。
最後のカット、「獲物を背負って」「収穫を終えて」「家路を急ぐ」、少し寂しそうに感じるのは私だけでしょうか。
質問です。春にエコさんと話されていたと思うのですが、植物の種子が環境の変化で突然、長い眠りから覚めて芽を出すことを何て言いましたっけ?
変な質問して申し訳ないです。教えてください。
Commented by kazematikado at 2014-01-09 00:38
翼さん、こんばんは(^^)
青空に浮かぶ真綿のような白い雲と、白い太陽、冬木立ちたちの梢がすくっと天に伸び、
その細かな枝先が、冬日にキラキラと光っている。冬らしい良いカットですね。
枯葉の積もった林床や、小道、ため池の水面に伸びた影もまた、冬木立の投影。
シダの美しい緑やヤマコウバシの茶色の葉に、ハッとしました。
映された冬影はなんて美しいのでしょう。
ルリビもイカルも良いですね。イカルの明るい声、聴きたくなりました。
最後の画像…タイトル、思いつきません。冬日暮とか…
Commented by よしころん at 2014-01-09 11:18 x
「画像は心模様の投影」
そう 『写心』 ですよねぇ・・・
ありがとうございます。 初心を忘れるところでした。

それにしてもなんて美しいルリビ君。
目が釘付けになってしまいました。

私も落ち葉をかき分けて歩くの大好きです^^
靴とズボンのすそが埃だらけになるのが玉にきず~(笑)
Commented by てばまる at 2014-01-09 11:19 x
ルリビくん綺麗ですね~ オオルリというのも居ますけどやっぱりこのルリビタキのオスは色合いが最高ですね。ヤマセミばかり追いかけてるとこういう小鳥が撮れないので贅沢な悩みになります(^^;)

最後のカット。うーんいろいろ考えられますが・・・ 正月休みもうちょっと遊びたかったな~ という後姿?・・・(^^;)

Commented by at 2014-01-09 15:51 x
yamabousi-28さん★
こんにちは。
いつもありがとうございます。
里山の小道って、ほんと落ち着きますね。嬉しい時、哀しい時、
どちらにもピッタリのフィールドです。
“植物の種子が永い眠りから覚めて発芽すること”たぶん、そ
れは「シード・バンク」または「埋土種子」のことだと思いま
す。つまり、当初の生育地が何らかの環境変化によって変貌し、
自らも生きることが不可能になり、土中に種子として留まるこ
とです。こうした種子は、再び何らかの環境変化によって従来
の生育環境に近い形に復元した場合、再び発芽するのです。し
かし全ての植物がそういうことではなくて、適応性や順応性、
種子の構造や性質等、様々な要因が備わる必要があるみたいで
すね。特にスミレなどは、そういった例があるみたいです。た
ぶん、エコさんとそんな話をしたのではないかと思います。
Commented by at 2014-01-09 15:57 x
kazematikadoさん★
こんにちは。
早速お出でいただき、ありがとうございます。
冬らしいカットって、意外と難しいものですね。少し考え過ぎ
かも知れませんが、むしろ撮影の時はあまり考え込まない方が
良いみたいですね。第一印象、これが案外功を奏しますね。
ヤマコウバシ、よくご存じでしょ。今度、週末の森などで観察
してみてください。葉っぱを揉んでみると樟脳の香りがするの
で、それが特徴です。
ルリビ君はしばらくポーズをとってくれたので、他にも何枚も
撮りました。イカル君は難しいですね。顔に似合わず用心深い
みたいです。
Commented by フクシア at 2014-01-09 15:58 x
明けましておめでとうございます。
花がなくても鳥と冬枯れの様子が、素晴らしいおもてなしを受けているようですね。

冬木立を歩きながら、気持ちはスミレへと向かっているのかな?
今年も宜しくお願い致します。
Commented by at 2014-01-09 16:04 x
よしころんさん★
こんにちは。
いつもありがとうございます。
まさしく「写心」です。私もつい忘れてしまうスタンスです。
ルリビ君は、すっかり私を信用してくれたのか撮り放題って
感じです。でも相手は野生です。一定の距離は必要ですよね。
靴とズボンの裾が埃だらけ… でしょ。ということで私の必
須アイテムは長靴なんですよ。それもできるだけファッショナ
ブルなニーブーツってやつです。冬は温かいですよ、え?夏で
すか?そりゃぁ勿論〇〇ですよ(笑)

Commented by at 2014-01-09 16:10 x
てばまるさん★
こんんちは。
いつもありがとうございます。
ルリビは若♂と♀との判別が案外難しいんですよね。実に微妙な
色合いのものも居たりして紛らわしいです。成鳥♂は自慢のルリ
色が美しいですから、この時季、バードウォッチャーの人気者
ですよね。
こちらの里山では専ら冬鳥探しがメインです。時折、猛禽類が
出てくれば得をした気分です。ミヤマホオジロ、ベニマシコな
どの定番は今のところ未確認です。
正月休み、もうちょっと呑みたかったなぁ… が本音かな(笑)
Commented by at 2014-01-09 16:17 x
フクシアさん★
こんにちは。
今年もどうぞよろしくお願いしますね。
はい。冬枯れの森も案外楽しいものですね。冬にしか見れない
樹木の表情や植物たちの越冬戦術を観察しては喜んでます。
お察しのとおり、スミレが気になりだしますね。来月も下旬に
なれば早咲きのスミレ便りが届き始めます。
今年こそは目一杯。いつもそんな事を考えながら彼の地、彼の
山に想いを馳せていますが、スミレの時季って意外と忙しいん
ですよね。
お手軽でたっぷりスミレが楽しめるフィールド。フクシアさん
そんな場所があったら、ぜひこっそり教えてください(笑)
Commented by cyu2 at 2014-01-10 14:25 x
どれも素敵ですが、水溜りに映し出された冬木立の写真が特に好きです。
あんな素敵に撮るにはフィルターがいるのかしら・・・
フィルターとか何ももっていませんが練習してみよう、と思いました♪

Commented by at 2014-01-10 16:06 x
cyu2さん★
こんにちは。
いつもありがとうございます。
フィールドではいつも画像は感覚的に撮ってしまいます。昔の
ようにフィルム代を気にする必要がないのが嬉しいですよね。
さて、水溜りの画像ですか?特にフィルターは使ってません。
以前(銀塩機)はPLフィルターとか多用してましたけど、今
はPCで画像処理できてしまいますのでみんなストレートに素
で撮ってます。
因みにこの画像は、カメラは一眼デジ、レンズは70-200mm
のズームレンズです。
Commented by fumifumi at 2014-01-10 18:30 x
こんばんは~
お休み最後の一日、いつもの森をいつものように歩けるって素晴らしいことです。
私は一番最初の冬木立の写真が好きです。
ルリちゃんもお迎えしてくれたんですね。
何もないと思って、出かけるのを躊躇してしまいますが
真冬の森もいいものですね。
最後のカット、満足げな後ろ姿に見えますよ^_^
Commented by 山うさぎ at 2014-01-10 18:43 x
翼さん、こんばんは~♪
こんなに遅くなってからですが、今年もどうぞ宜しくお願い致します。

今日のような寒い日は、冬木立の森に射し込む陽だまりでボーとしていたいです。
冒頭の写真は、先日のも木霊のアングルと近いと思うんですが、
ガラッと雰囲気が違って、こちらも素敵です!
その日の森の感じ方で、こんなにも雰囲気の変わる写真になるんですね。
それに私も冬影の写真が好きです。映し出された冬木立と空の青さが
こんなに美しく撮れるなんて・・・ これぞ翼ワールドですね!
Commented by akko-kornblume at 2014-01-10 19:35
翼さん、こんばんは~♪

呑んでくれてたのは私も同じです(笑)
こんな静かな森の中に身を置きたいものですなぁ。

大好きなルリビタキくんの姿に釘づけです。
今年も翼さんに幸せを運んでくれますように!
400mmのレンズですかぁ、これまたなかなか手が出ませんです。
でも、野鳥好きとしては憧れます。

翼さん、今年も沢山素敵な写真で私をうっとりさせてくださいね!
どうぞよろしくお願いいたします!
Commented by イナ at 2014-01-11 13:41 x
こんにちは、今年もよろしくお願いします。
落ち葉の上に広がる鳥の羽。
どうしてもかわいそうにとか悲惨という言葉が
湧いてくるのですが、生き物はすべて他者の犠牲
の上に、その命が成り立っているのですね。
それは人間も同じこと、だからこそ他者の命を
大切にしなければと思います。
近頃は命を粗末にしていることばかりが、目について仕方ないです。

こういうフィールドが身近にあるということは、
幸せですね。この森をさまよえば、心にたまった澱み
も、きっと森が吸い取ってくれることでしょうね。

翼さんの画像は何かしら訴えかけてくるものがありますよ、
きっと翼さんの心模様が投影されているのだと思います。
Commented by at 2014-01-11 16:34 x
fumifumiさん★
こんにちは。
いつもありがとうございます。
確かに冬の森は華やかさこそ少ないかも知れませんが、凛とした木
立や枯葉が風に走る音とか、そして時折美しい冬鳥でも見れればな
かなか楽しいですよね。
今日も山作業でしたけれど、ルリビ君には会えませんでしたね。
望遠レンズを担いだ最後のカット、期待していた冬鳥の写真が1枚
も撮れなくて、くたびれもうけだったな、っていうのが本音です(笑)
Commented by at 2014-01-11 16:43 x
山うさぎさん★
こんにちは。
いつもありがとうございます。
こちらこそ今年も宜しくお願いしますね。
冷たい風が吹く日でも、森の中に入るとほんのり暖かいのは不思議
ですね。そして、陽だまりに被写体を探す時間、冬の森歩きはそんな
スタンスですかね。
冬木立の森は広角レンズで思い切ってローアングルから捉えると、
こんな感じのカットになります。夏の青葉の頃ではこういう味は出せ
ません、正にこの時季ならではの被写体だと思います。
水溜まりは不思議ですね、見上げなくても足元に広がる光景を映し
てくれます。冬の森の被写体探し、遊び心を試されている感じですね。
Commented by at 2014-01-11 16:49 x
akkoさん★
こんにちは。
いつもありがとうございます。
今日から3連休ですね、どちらにお出かけでしょうか?私は今日も森
作業でしたけど、日中は汗ばむほどの陽射しで、何となく春を想う時
間もありました。
幸せの青い鳥は意外と近くに居ましたね。今日は残念ですが会うこ
とはできませんでしたけど、akkoさんに後押しされて「幸せの予感」
といきたいところです。
400mm F3.5 ちょっと高価で手が出ませんよね。実は借り物のレ
ンズなんですよ。
Commented by at 2014-01-11 16:58 x
イナさん★
こんにちは。
いつもありがとうございます。
森を歩けば、感慨深いことっていっぱいありますよね。考えさせられ
ること、考えたくないこと、ともかく刺激を貰えます。そして被写体探
しの時間。今日はいつになくイナさんの視線を意識して歩いてみま
した。画像の出来栄えは大したことはありませんでしたけどね。
今日の作業は、小春日和の中でのひと時でした。冬来たりならば
春遠からじ… まさしく心模様を言葉にすればそんな感じです。
待ち遠しいスミレの時季も、もうすぐですね。
Commented by at 2014-01-15 23:30 x
こんばんは。
氷と光と影、好きな写真です。
光と影って、本当に写真の題材として素晴らしいですよね。
小道に横たわる細い木の影も素敵。
冬影も…。
冬の森でも、素敵なモノをたくさん見つけられるのですね。
翼さんならではなのでしょうが。
Commented by at 2014-01-16 13:11 x
空さん★
こんにちは。
いつもありがとうございます。
氷と光と影、心に響くものがありましたけど、画像にしてみ
れば… って思うこと、いっぱいあります。つまり、自分の
技量が足りないってことでしょうね。
木の葉の木道に落ちる樹影も度々カメラを向けてしまう光景
です。これも意図したものが果たして伝わりますかどうか…。
そうですね、その気になれば四季を問わず被写体はたくさん
あるものだと思います。私は専らそんな被写体を森の中に探
しています。空さんの視点も、大いに参考にさせてもらって
ますよ。