pode ser um romance

里山逍遥 No9/往く夏の情景

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今夏も田んぼの畦にミゾハギが咲き出した。
毎年お馴染みの光景だが、ついついカメラを向けてしまう。
そこは車の往来の多い県道沿いで何となく気恥ずかしかったが、ファインダーに浮かび上がったミゾハギの色合いに、いつしか往く夏を感じていた。



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炎天下の被写体探し、と言ってもこの暑さではぼんやりと冴えない。
畑に立つ大きな木の木陰の向こうでは、ジャガイモ畑が陽炎のように揺れていた。



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ヒメジョオンは意外と息の長い花だ。
梅雨が明け、夏本番を迎える頃にはさっさと消えてしまうハルジオンに比べれば、秋になってもまだまだ元気に花を咲かせている。



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雑木林の縁の木陰では、ドクダミが辺り一面に咲いていた。
何となく涼しげで、あれこれ考えながらのんびり撮影したい気分だったが、ヤブ蚊が多いのにはさすがに参った。



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里山の夏といえば田んぼの風景を想う。
炎天下、緑真っ盛りの稲穂たちがどこまでも広がっている。ポタポタと汗を落としながら撮った 「イメージ」 の一枚ということで、ご勘弁を。



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スーッと飛び去ってはまた同じ場所に戻ってくる。
きっとお気に入りのポイントなんだろう。広角のズームレンズを装着して、抜き足差し足で近づく。シオカラトンボとの我慢比べだ。



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トンボの撮影といえば、以前は足繁く通ったこの河原。
ご覧のように沈下橋が架かっていて、ちょっと四万十川のよう。いくつか目当てのトンボを狙って久々に来てみたが、残念ながら時期を外してしまったようだ。
仕方ない、被写体を切り替えよう。



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「早瀬 踊る光に…」 なーんて歌、あったよね。
川面を流れる風も心もち涼しい感じ。



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何となく絵になってるオジサン。
釣果を訊ねようと思ったが、何故か… 声が掛けられず。



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煌びやかな飛翔の正体はすぐにそれと分かった。
しめた! 運よく近くの葉上に止まったところを慌てて収める。
(タマムシ)



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ところが何を察したのか、数枚シャッターを押すと、パッと翅を広げブーンと飛び去ってしまった。



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ベニシジミはまさに夏のチョウだ。明るい陽射しがよく似合う。



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暑さたまらず、葉陰で休むツマグロヒョウモン。
翅裏の紅色がとっても印象的。



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こちらは 「忍法・葉隠れの術」 でも、しっかり影を落としてるよ、ナナフシ君。



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ジョロウグモは、とても緻密で複雑な巣網を張る森の芸術家だ。
こんなふうにコバギボウシとのツーショットも、なんとなくフォトジェニックでしょ。



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里山の道。
蝉時雨の昼下がり。ひんやり木陰の先は陽炎揺れる。



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樹齢600年と云われているイチイガシの御神木。
シンボリックな古木の根元には、春先にたくさんのコスミレが咲く。



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一段、二段と階段を上っていくと、社業林の木陰の先に拝殿が見えてきた。
息を整えてファインダーを覗いていると、ミンミンゼミやアブラゼミに交じって、微かにツクツクホウシが聞こえている。
今日もカンカン照りだけど、夏は少しずつ往こうとしている。
by windy1957 | 2013-08-22 23:33 | memory of Satoyama | Comments(10)
Commented by sizuku at 2013-08-23 10:40 x
翼さん、こんにちは(^^)
緑輝く高原の美しい花たちや、お洒落なCafeでのひと時も素晴らしいけど、
翼さんの撮る里山の風景は、なんとなく落ち着いて心に染み入ります。
ふるさとの原風景なんでしょうね。

トップのミソハギ、美しいです。ヤナギランにも少し通じますね(^^)
ドクダミの白い小花も涼しげで、草いきれの夏草の畔と青い稲穂の風景との対比がいいですね。
シオカラトンボのいる風景、あの農道かな?
時は巡り、また夏が来て、あの日と同じ流れの岸~♪
キラキラとした煌めきや瀬音が聞こえそう。
玉虫…子どもの頃、一度だけ、飛んで来た玉虫を見たことがありましたっけ。
緑陰の小道、イチイガシ、やっぱり、彼の地ですね!行きたくなりました。
彼の御仁もお元気かしら(^_-)v」
Commented by at 2013-08-23 13:15 x
sizukuさん★
こんにちは。
いつもありがとうございます。
原風景っていうのはいい言葉ですよね。私は里山の風景は、心
の中にある風景のひとつだと思います。つまり、心の原風景っ
ていうことです。そんな想いから田んぼや河原、森を撮ってま
す。
ミゾハギは今が旬でしょうか。田んぼや畑、農家の軒先などで
時折目にします。シオカラトンボのいる風景は、いつもとは違
った場所の農道で撮りました。八高線から見える長閑な風景を
想像してください、あの辺りです。
タマムシは最近比較的目にするようになった気がします。私が
子供の頃はほとんど見ることがなく、昆虫少年にとっては垂涎
の的でしたね。
イチイガシはご想像のとおり彼の地です。農家の風情、田んぼ
や水路、そして森へ続く小道… 少しも変わってませんよ。
そう、もちろんあの方もね。
Commented by Non at 2013-08-23 19:47 x
 こんばんは。翼さんの昆虫写真を見ていると、たとえ私が同じカメラを持って、
同じ角度で撮ったとしても、決して同じものは撮影できないんだろうなと思います。
こういう風に撮ったら生き生きして見える、というのを、よくご存じなんだろうなって。
特に飛び立つ寸前の玉虫、ドラマチックです。子供の頃から昆虫観察がお好きでしたか?
 私は自然の中でウロウロするのが性に合っていそうです。
Commented by yamabousi-28 at 2013-08-23 19:56
こんばんは、こちらは雨がまったく降らず、過去最高の取水制限に踏み切ります。
いいですね、身近な草花と風景、なじみのある光景で、ほっとします。
撮影時には暑さと藪蚊で大変だったようですが、写真を見ている限りは木陰あり、トンボがいたり、釣り人がいたりと、爽やかな風を感じます。
この暑さ、いつまで続くのでしょう、早く秋の気配を感じたいです。
早々、昨日から稲刈りが始まりました。すぐそこまで秋は来ているのかな。
Commented by fumifumi at 2013-08-25 13:30 x
こんにちは~。
いいですねぇ~。
青々とした稲田のあぜ道に咲く色鮮やかなミソハギ、なんでもないようなこんな里山の光景って大好きです。
一面に咲くドクダミの群生も暑い夏の日の撮影でしょうに、涼しげです。
里山に生息するチョウやトンボ、昆虫類も翼さんの手にかかれば、どれもが郷愁を誘う季節感溢れる素晴らしい一枚ですね。

今日は久しぶりに雨の一日になってしまいました。
少し涼しくなればいいのですが。
Commented by m-kotsubu at 2013-08-26 23:23
こんばんは♪
往く夏の風景。
どれもなんだか胸がちょっときゅんとなる感じです。
田舎育ちなので、こんなのんびりとした風景には癒されます。
秋は大好きだけど、夏がいってしまうのは 
なんだかちょっと寂しいですね。^^;
Commented by at 2013-08-27 12:45 x
Nonさん★
こんにちは。
ご返事が遅くなり申し訳ありませんでした。
山の上の高層湿原を歩いたり、高尾山あたりを歩いてましたの
で、すっかり遅くなってしまいました。
昆虫を被写体とするのは実際難しいと思われがちですが、案外
上手くいくものです。要は「虫の気持ちになる!」ということ
でしょうかね(笑)
もともと私の写歴は、昆虫(特に蝶)がスタートだったもので
すから、案外自分でも抵抗感なく虫たちの撮影に入っていけま
す。そうですね、10年くらいはずっと蝶やトンボの写真ばかり
撮っていましたよ。昆虫は子供の頃から大好きでしたから、大
人になってからも何かの形で昆虫たちに関わり持っていたかっ
たのかも知れません。その手段が虫を撮る、ということにつな
がっているのかも知れませんね。
Commented by at 2013-08-27 12:52 x
yamabousi-28さん★
こんにちは。
ご返事が遅くなり申し訳ありませんでした。
持病が鎮静化してきたら、やはりいてもたっても居られません
ね。尾瀬や高尾山あたりをちょっと歩いてきました。もう、山
の上の湿原は、夏の終りの風情ですね。
心安らぐ里山の風景、少し涼しくなってきたらまた撮り歩こう
と思ってます。
それにしても、もう稲刈りですか?早いですね。品種はコシヒ
カリでしょうか。こちらの稲刈りは9月下旬から10月がメイン
ですからずいぶんと早いですよね。確か、コシヒカリは収穫が
早いと聞いた覚えがあるものですから。
Commented by at 2013-08-27 12:59 x
fumifumiさん★
こんにちは。
いつもありがとうございます。
尾瀬やら高尾山やら、晩夏の花々に逢いたくて出歩いていたも
のですから、ご返事が遅くなってしまいました。
久々に里山の風景が撮りたいと思って出掛けましたけれど、こ
の暑さでは思考力も集中力もありませんね。それでも、ハッと
した第一印象だけは大切にしようとカメラを向けたカットが今
回のレポートになりました。
久々の里山逍遥ですが、狙うカットはお馴染だと思いますよ。
fumifumiさんとは以前からお付き合いさせていただいている
ので、「里山逍遥」って、ちょっと懐かしいでしょう?
Commented by at 2013-08-27 14:39 x
m-kotsubuさん★
こんにちは。
いつもありがとうございます。
ここ数日、朝晩はめっきり涼しくなりましたね。こうして、季
節の変わり目になると里山の何気ない風景が気掛かりになって
きます。
kotsubuさんも田舎育ちとのこと、きっと心の原風景として里
山の景観が想いの中に生きているのでしょうね。見たまま、感
じたままの風景や事象を画像として表わすことはそれほど簡単
なことではないと思います。でも、ほんのちょっとでも、たと
えその一端でも画像を見る人に心情が伝わるのであれば、こん
な嬉しいことはありません。