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pode ser um romance

風薫る外秩父山域へ 「舟ノ沢・芦ヶ久保彷徨」

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風薫るって、こういう日のことをいうんだろうね。
確かに二日酔いで気分は優れないけれど、やっぱり来てよかった。特に約束をしてたワケでもないけれど、会いたかったスミレたちはとびきりの面立ちで待っていてくれた。
ということで、今回はこの時季お馴染みのフィールドを彷徨ってきたので、ちょこっとそんなレポを。



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そこはとっておきのフィールド。
標高は800m程度。林床には早春の花々が咲き、こんな感じの明るい森を飽きることなく彷徨う。
近くでは、アカゲラかアオゲラのドラミングも響いてる。



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まず目に付くのがヤマエンゴサクだ。
いつ見ても、何度見ても面白い姿だなぁって思う。そんな印象とは裏腹に意外と手強くって、なかなか気に入った画像が得られない。



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ということで、いつもこんなふうに引いて、群落を撮っては誤魔化す。



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さっきから気になっていた。
枯葉を敷き詰めた林床を歩くたびにポツポツというか、ザワザワというか、プツプツというか、雨音みたいにそこらじゅうで聞こえる。
小さな何かがピョンと飛び跳ねたその先を見たら、その正体が判明した。なんと、ヒシバッタである。しかも、相当な数だ。1cmにも満たない小さな肢体だが、ファインダーを覗くといたずら坊主のような、なんともヤンチャな顔。どうやら、越冬から明けてみたらこんな陽気。きっと嬉しくなって跳ね回っていたのだろう。



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この森はナガバノスミレサイシンの多産地でもある。
まだ少し時季が早かったようで、ポツリポツリと咲き始めていたが、あと2、3日もすればそこかしこにこのスミレが咲き乱れているはずだ。ここで見られるのはすべて白花タイプで、いわゆるシロバナナガバノスミレサイシンと呼ばれるタイプだ。



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森の中で見掛けるアズマイチゲは雰囲気重視で撮りたかったが…。



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目当てのひとつだったのがこのスミレ。
ナガバノスミレサイシンとアケボノスミレとの交雑種で、ナガバノアケボノスミレという。紫色を帯びた薄いピンク色というか、実に微妙な色合いの美しいスミレだが、その色合いはデジカメではなかなか再現し難い。



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こちらはヒナスミレ。
スミレのプリンセスと称せられている美しいスミレだが、こちらもその色合いを再現するのは難しい。何となく実物に近い感じで撮れたのがこのカット。
見事な色合いで、まるでブーケのような株立ちのヒナスミレの撮影は見事に失敗してしまった、トホホ。



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こちらはすっかり定番のエイザンスミレ。
深く切れ込んだ葉っぱといい、大型の花弁といい、とても印象深いスミレだと思う。



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ミツバコンロンソウもこの時季だけの代表種。
ヒロハコンロンソウとか、マルバコンロンソウも一緒に見たいのだが、この森ではミツバコンロンソウしか咲かない。



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待ちに待った季節の到来で、つい嬉しくなってバチバチ撮ってしまった。帰ってから、その画像をPCのモニターで見てはガッカリする。これはいつものこと。
さて、今週末はちょっと遠出をしようと思ってる。せっかくなのでそのレポもUPしようと思ってるけど、どうなることやら。
ま、期待しないでくださいな。


The End
by windy1957 | 2013-04-08 23:01 | mountaineering