pode ser um romance

里山逍遥No6  「その名もエレガンス」

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年末年始の忙しなさをずっと引きずってましたけど、お久しぶりです。
正月休みも1日だけだったけど、ここへ来て、なんとなくホッとして、なんとなく一息ついて、なんとなくblogを書いてみようかなと。

ところで、森遊びの友人情報によると、今冬は冬鳥の当たり年らしい。
撮影に熱かった頃は、終日カメラを構え、森の片隅で冬鳥を待ったものだが、さすがにそれほどの辛抱はない。それでも冬鳥の情報を聞くと週末の里山歩きが待ち遠しくなる
ということで、相変わらずの里山逍遥だけど、森の話、冬鳥の話をちょっと。



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最初は吹いていた北風も、森の中を歩きはじめると急に穏やかになった。
その途端、頭上の小枝をカラの群れが騒ぎながら移動してきた。



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カラの群れは足元にも舞い降りてきたけど、とにかく忙しない。
どうやら群れの構成は、シジュウカラにエナガ、ヤマガラ、それにコゲラも交じっているようだ。彼らはレンズを向ける間もなく、あっという間に四方へと分散してしまった。名残の1枚はこの画像のみ。



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この時季、森や雑木林を歩けば、落葉しきれない赤褐色の葉っぱをつけた中低木に出会う。それがヤマコウバシだ。
今度、森でそれらしい葉っぱを見つけたら、1、2枚葉っぱをちぎって揉んでみるといい。ヤマコウバシはクスノキの仲間なので、ほんのりと樟脳のような香りがする。
明るい冬の森を歩くとき、大好きなヤマコウバシをいつもこんなふうに見上げる。



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こんな緑色の綺麗な繭、見たことない?
これはウスタビガという蛾の繭。幼虫はヤママユと同じように上等な絹を生み出す野蚕だ。繭の中の主はすでに秋に脱出していて、つまり蛻の殻。
森の小道のちょっとしたアクセント。さて、その雰囲気をどうやって写し撮ろうか…。



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チッ チッっと、やや鋭い地鳴き。用心深く藪から飛び出してきたのはアオジだ。
オリーブグリーンの美しい肢体だが、どちらかといえば地味な存在。
夏の高原帯では美しい囀りを聞かせてくれる。



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こちらはジョウビタキの若いお嬢さん。
じっと待っていると、すぐ傍まで降りてくる。なかなかの愛嬌者だ。



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こちらはちょっと強面なシメ君。
このままじっとシャッターチャンスを待ったが、結局、飛び去ってしまった。



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この小道を辿っていくと… そして、予感は当たった。



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3年ぶりかな、ミヤマホオジロとの嬉しい再会。
アオジよりか細い 「チッ」 っという地鳴きが他にもいくつか聞こえる。どうやら数羽で灌木の中に潜んでいるようだ。



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しばらくこの場で待つと、美しいオスがひょっこりと小枝に飛び出した。
眉斑と喉元のレモンイエローはいつ見ても印象的だ。ミヤマホオジロは、この時季に遥々と大陸から海を越えてやって来る。その気品さと相俟って、学名も 「Enberiza elegans」 直訳すればエレガントなホオジロといったところ。
命名者のセンスも、なかなか洒落ている。



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こちらはつられて出てきたミヤマホオジロのお姫様。
なんとなく瞳がうるんでいるように見えるけど、気のせい?



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こちらも久々お目見えのベニマシコ。
数えてみると3、4羽が戯れている。小枝に止まったベニ色にすかさずカメラを向けたが、あまりにも遠い。
トリミングしてみて、やっと雰囲気はご覧のとおり。



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これ、ほんと偶然!
上空から予期せず舞い降りてきたマヒワ。
はじめて目にした真っ黄色の小鳥。この冬鳥も大陸から海を越えてやって来る。こちらの森でも真冬に少数見かけることがあるけど、ほんとうに稀だ。
まさに千載一遇。被写体となってくれたのはこれ1枚のみ。(緊張してブレブレ。少々トリミング)



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休耕田の片隅にはシロハラ君が遊んでた。
雑木林や休耕田でよく見かける地味な冬鳥だが、どこにでも出現するという鳥でもない。
意外と警戒心が強いらしく、気に入った画像がなかなか撮れない。



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こちらはミソサザイ。
春から初夏の頃、スミレを探して歩いていると、圧倒的な声量で渓流沿いに美しく囀っている。
冬場は平地の雑木林や里山でひっそり暮らし、時折こんなふうに人前に出てくることがある。



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冬鳥観察のエピローグは、やっぱり幸せの青い鳥にしよう。
森の中で縄張りを張っているので、何回か観察しているうちになんとなく行動パターンが掴めてくる。
たぶん、ここはお気に入りの場所なんだろう。一日のうち何回となく美しい姿を見せてくれた。



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この時季、森の中で出会う緑にはホッとする。
駐車場に向かう緩やかな下り道では、陽に透けたシケシダが映えていた。



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久々の冬鳥たちとの出会いにすっかり気を良くしてしまい、急ぎ足で森をもうひと回り。

もう、鳥たちは塒に帰ってしまったようだ。
夕方にはまた北風も吹き出して、西の空はうっすらと紫色に。
冬鳥もいっぱい見れて、満足、満足。こんな夜はいろんな出会いを反芻して、美味しいんだよね、お酒が。




The end
by windy1957 | 2013-01-14 16:46 | memory of Satoyama | Comments(12)
Commented by sizuku at 2013-01-14 21:05 x
翼さん、こんばんは(*^_^*)
里山逍遥、冬の森、待ってました。
見上げる梢の写真、ヤマコウバシの褐色の葉が彩る冬空、陽だまりの森の小道、どれも翼さんのアングル、翼さんの目線だなぁと思いました。
ウスタビガの黄緑色のなんて素敵な一枚でしょう…こういう風に撮ってみたいです。

そして、色とりどりの冬鳥たちの画像、どの写真もふわっと丸くて柔らかな姿に、愛らしい瞳が、可愛いですね。冬の宝石って感じです。
なかでも、シジュウカラさんの背中のオリーブ色が好きです。
そして、アオジの優しそうな瞳が、たまらなく好きです。
エレガンスくん、エレガンスさん、良いですね~♪
マヒワも、ベニマシコもうらやましいです。

ラストの暮れ色は、美しすぎます。
素敵な、里山逍遥を見せていただきありがとうございました。
わたしは、週末の森で、ヤマガラ、ジョウビタキ三昧でした(*^_^*)
Commented by 翼@昼休み at 2013-01-15 12:36 x
sizukuさん★
早々とご覧いただきまして、いつもありがとうございます。
だんだん怠け病が出てきましたね。blogの更新が極端に遅く
なりました。(ま、ネタが無いのも確かですけどね)
里山歩きはコンスタントにやってます。なんと言っても冬鳥
の観察が楽しいですね。以前のように終日粘って撮影するよ
うなことはありませんが、それでもミヤマホオジロなどが出
てくるとトキメキますね。
そうそう、せっかくいただいた刈場坂峠の情報、未だに確認
できていません。とりあえず今週末はoffなので、どうしよう
か思案中です。
Commented by よしころん at 2013-01-16 16:28 x
翼さん、こんにちは^^

まぁぁ~ なんて可愛い子がたくさん!
森の見通しがよくなって、山を歩いていても鳥さん達の声は聞こえるのだけど、
気づいたときは・・・
やはり半日くらいは粘らばないと難しそう~~^^;
幸せの青い鳥、私も会いたいです♪

あ、今年もどうぞよろしくお願いいたします^^
Commented by 矢車草@こそこそ at 2013-01-17 10:56 x
翼さん、こんにちは!

まぁ、どうしておられるのかと思ったら―(^^♪
素敵な里山の風景とセンスのいい文章がぴったり…
仕事中にこっそり読んでいるのに感動して涙が出ちゃいそうで困っちゃいますよ!

なんて素晴らしい場所なのでしょう!!
一日でこんなに沢山の冬鳥に会えるなんて夢みたいです。
こうやって画像で拝見しても、同じ場所で見ているような気がしちう!
これって翼マジックでしょうか?
どの野鳥も表情が素敵ですね!
私もこういう小さな鳥たちが大好きです。
ミヤマホオジロってなんてお洒落なんでしょうね。初めて見ました!
ミソサザイもルリビタキも他の子達もおめめがぱっちりでキュート❤
こんな出会いを私もしたいです!

翼さんのところで素敵な時間過ごさせていただきました。感謝!
そろそろ、仕事に戻りま~す(笑)
Commented by at 2013-01-17 20:43 x
こんばんは。
ずっとブログ更新されるのを待ちすぎて、更新されているのに気付かなかった…
翼さんが撮られる森の写真、楽しみに待っていました。
素晴らしいですね。
こんなにたくさんの鳥に出会い、どれも素敵なお写真に収められて。
見たことのない鳥も、いろいろ。
みんな、目が輝いていて話しかけてきそう。
1枚目のお写真も、紫色の空も、大好きです。

これから、たくさん森のお写真を拝見できるのを楽しみにしています。
今年も、よろしくお願いします。

Commented by Non at 2013-01-18 00:57 x
 こんばんは。野鳥の撮影、すご~い。さすがです。翼さん、けっこう凝り性なのかな?とか(^^)
 また、定点観測に慣れた方には、真冬は歩き回るのがおつらくなるでしょうか。
我が家は逆に歩き回るのが普通で、 なかなか、じっとしていられません・・・
 あ、でも、近くに寄ってきたのを見ているのは飽きませんね。知らず知らず時間が過ぎて。
 改めて、先日の奥日光でNon夫がかろうじて撮影した1枚を調べたら、ウソのようでした。
私はやっぱりカラ・ファミリーが好きです。雪山になると、ちょっと出逢いづらくなりますけど・・・
Commented by at 2013-01-19 19:55 x
★よしころんさん
いつもありがとうございます。
そうね、やっぱ野鳥の撮影は辛抱、忍耐のひとことかな。でも、今回
のように行き当たりばったりで撮れることもあるけど、ほんと稀です。
もっぱら冬は里山をウロウロ、そしてバードウォッチングです。
幸せの青い鳥… 案外、近くに居るものですよ。コツは「会いたい」
って強く思わないこと。そう、出会いはきっと不意ですから。
今年もヨロシクどうぞ。
Commented by at 2013-01-19 20:04 x
★矢車草さん
こそこそっと仕事中にゴメンナサイね。そして、いつもありがとうござい
ます。
感動していただけたなんて、そんな… でも光栄です。何処にでもある
ようななんの変哲もない里山です。でも、じっくり、のんびり、感慨深く
歩けば何か見えてくるものですね。いまさら矢車草さんに言うまでもな
いでしょうけれど、山歩きでもそんなものじゃないですか。
ミヤマホオジロは約3年ぶりの出会いです。名前のとおりとってもエレ
ガントな小鳥です。この時季にだけ大陸から渡ってくる冬鳥たち。いつ
か機会があったら観察にご一緒しましょう。
Commented by at 2013-01-19 20:13 x
★空さん
いつもありがとうございます。
年末年始はのんびり休んでしまい、それにブロクネタもなくって、ご無
沙汰しちゃいましたね。野鳥の撮影はまだまだ新米ですが、運とツキ
があるみたいで結構シャッターチャンスに恵まれてます。この時季は
もっぱら里山歩きとバードウォッチングです。なかなか想いを伝えた
いような画像が撮れませんが、のんびりマイペースでまたUPしてい
きますので、よろしくお願いします。
Commented by at 2013-01-19 20:23 x
★Nonさん
いつもありがとうございます。
Nonさんのブログに刺激を受けて、冬山でもトライしてみようかなって
思いながらも、なかなか重い腰が上がりません。早起きが苦手なので
つい、身近な里山歩きになってしまいます。この時季は冬鳥に会える
ので楽しい散策になります。再来月になれば待望のスミレの季節にな
ります。上州の山々はスミレの好観察地が多く、いつの日かじっくり歩
いてみたいと思ってます。そんな折にはルートアドバイよろしくお願い
します。
今日の里山歩き、カラファミリーに何度も会いましたよ。
Commented by fumifumi at 2013-01-20 13:40 x
翼さん、こんにちは~
冬枯れの森にも、可愛い鳥たちのこんなに豊かな色彩があったんですねぇ~。
囀りまでが聞こえてきそうです。
それにしてもこれだけの冬鳥に出会えるなんて、冬の森歩きを楽しんでいらっしゃいますね。
やっぱり幸せの青い鳥が私もお気に入りです。
ウスビタガの繭の色、ドキッとするほど美しいですね。
Commented by at 2013-01-21 09:05 x
★fumifumiさん
いつもありがとうございます。
この時季の森歩きは樹形の美しさを堪能できますね。葉を生い
茂らせた時季には見られない樹木の美しさです。それに加え、
見通しが効くのでバードウォッチングにも絶好の季節になりま
す。特に冬鳥ですね。赤、青、黄と様々な色合いの小鳥たちを
観察することができます。ただ、どちらかと言えば相手も気ま
ぐれですから必ず観察できる、というものでもないですね。
防寒装備をしっかりして、暖かい飲み物をテルモスに入れて、
ゆっくり森の中を歩いてみてください。幸せの青い鳥は意外と
近くに居るものですよ。