奥多摩御岳山 「晩夏の花逍遥をどうそ」 (ё_ё)キャハ
登山口は予想通りの混雑だったが、山の上は初秋の雰囲気も漂い、晩夏の花々を愛でながら楽しい時間を過ごせた。
ということで、今回は晩夏の花々を中心にレポしよう。
最初にこの山に来たのは何年前だったか、あの時もこんなふうに見上げていたような気がする。
でも、ご覧のような混雑。ま、奥多摩でも人気あるエリアなので仕方ないか。
頂上駅に降り立つと、青梅方面などご覧の眺望。
イワナの塩焼きが香ばしく漂い、冷えたビールも恋しいが… ここは先を急ぐことに。
もう、遅いかな?と思っていたが、まだまだ咲きはじめの株もあったりして十分楽しめた。本来なら汗を拭きながら山道を辿り、やっとの思いで出逢うべき花だが、今回はちゃっかり楽をさせていただく。
あちらこちらに咲いているが、いつもこの花は難しいと思う。なかなか絵にならない。
この時期はハグマの仲間が賑やかだ。他にもカシワバハグマやモミジハグマが見られた。
なんとな~く寂しい感じ…
今がちょうど見頃のようで、あちこちにいっぱい咲いていた。
黄色いキツリフネも探したが、残念ながら見つけることはできなかった。
こちらはユウガギク(たぶん)
風にユラユラと… そうそう、ヌスビトハギでした。
どうです、なかなか絵になる店先でしょ。以前来た時も立ち寄った宿坊&お蕎麦屋さんに、また訪れることができた。
片隅には、こんなふうに懐かしい駄菓子も並んでいる。
民家の石垣に咲くシュウカイドウもあちこちで見頃。
里山にこの花がいっぱい咲き出すと、もう秋も本番だ。
山で、高原で、里山で、今シーズンはこの花にもいっぱい出逢えた。
ワレモコウは 「吾亦紅」 と書くが、その名の由来は諸説あってなかなか面白い。文学の世界でもたびたび登場するようで、彼の高浜虚子は 「われもまた 紅なりと ひそやかに」 と詠んでいる。ワレモコウには、奥ゆかしさというか、慎ましさというか、そんな印象がある。
この花は、群生というより、こんなふうにポツンと咲いてるほうが趣があっていい。
でも、ファインダーを覗いた時の感動って、なかなか素直に表せないものだ。
これはたぶんジュウモンジシダ… だと思うが…
アカネ科の多年草だが、里山ではほとんど見られず少し山に入らないとお目に掛かれない。
上手い下手は別として、この花が撮れたただけでもここまで登ってきた甲斐があった。
青紫色の小さな花をたくさん付けて美しいが、まだ少し早かったようで、花付がまばらな感じだ。咲いてる場所が暗い環境だったので、感度を上げての撮影。
帰り際、どうにか撮れたのがこの一枚。
こちらも限られた場所でのみ見られたが、レンゲショウマをはじめとしてキンポウゲ科の花は美しい種類が多い。そういえば、ずっと前に外秩父の山でこの花の種を採り、自宅の庭に播いたのだが未だに芽が出てこない。
とっくに忘れていたことだったけど、この花を撮っている時、ふとそんなことを思い出した。
今回の奥多摩御岳山行は、現地に詳しい 「S」 さんに同行していただき、花々の撮影コースなどいろいろと案内していただいた。
たぶん、私ひとりではあのお蕎麦屋にも辿り着けなかっただろうし、タマガワホトトギスにも出逢えなかっただろう。Sさん、ほんとうにありがとう。
by windy1957
| 2012-09-14 13:32
| mountaineering